笹生優花1勝目は5メーカー混合セットで2勝目は全部キャロウェイ 契約当初から使う“今季メジャー2勝”の名器とは?
「APEX UW」は全米プロ覇者のザンダー・シャウフェレも使用
3年ぶり2度目の全米女子オープン優勝を果たした笹生優花は、2022年にキャロウェイゴルフと契約しました。21年の全米女子オープンで優勝したときはドライバーがテーラーメイド、フェアウェイウッドとユーティリティーはキャロウェイ、アイアンは三浦技研、ウェッジはタイトリスト(ボーケイ)、パターはピレッティという5メーカーの混合セットでした。 【写真】ドライバーに鉛をペタリ…これが笹生優花のウッドからウェッジまで実物の画像です
しかし、今年は14本のクラブとボールをオール・キャロウェイで揃えています。メーカー契約している選手でも1、2本は他メーカーを使う選手が多く、14本すべてを契約メーカーで揃えている選手は少数派です。 ドライバーは今シーズン初戦から「パラダイム Ai SMOKE トリプルダイヤモンド」を使っていますが、このドライバーについては「打点がズレたときでも飛距離が落ちないし、方向性が良い」ことが気に入っているそうです。 米女子ツアーでもトップクラスの飛距離を誇る笹生ですが、「パラダイム Ai SMOKE トリプルダイヤモンド」を使いはじめてミスヒットしたときの曲がり幅を抑えたことが、アンダーパーが笹生と渋野日向子のたった2人という難コースでのメジャー制覇につながったのでしょう。 また昨シーズン後半から使い始めたパターがオデッセイの「Ai ONE ミルド 3T」です。このパターはAIフェースによりミスヒットに強いことが特徴です。 一方、キャロウェイと契約した直後の22年から使い続けているのが19度の「APEX UW」。ユーティリティーとフェアウェイウッドの中間的性能を持つ「APEX UW」は5月の全米プロでメジャー初優勝を達成したザンダー・シャウフェレも使っていました。 そして全米女子オープンでも精度の高いセカンドショットで勝利に貢献したのが「APEX MB」。昨シーズン前半に4試合連続予選落ちするなど苦戦していた笹生は、アイアンを「APEX MB」にしたことで調子を上げていきました。アイアンをかえた初戦(みずほアメリカズオープン)でトップ10に入ると、2週間後の全米女子プロでも2位、8月のエビアン選手権でも3位になりました。それ以来、このアイアンがエースになっています。「APEX MB」については「音がすごくいいし、思っていたより難しくなかった」とコメントしています。 「APEX MB」は完全なマッスルバックですが、バックフェースの中央部分にはタングステンを内蔵していて、従来のマッスルバックに比べると重心を低く、打球を上がりやすくしています。その性能がうまくマッチしたのでしょう。 日本人初となるメジャー2勝の偉業を達成した笹生は、さらにメジャーでの勝利数を伸ばすポテンシャルを秘めています。
2024 笹生優花の最新セッティング
1W:キャロウェイ パラダイム Ai SMOKE トリプルダイヤモンド(ロフト/9度 IMIDE AND SUNS) 3W:キャロウェイ パラダイム HL(ロフト角/16.5度) 3U:キャロウェイ APEX UW(ロフト角/19度) 4I、5I:キャロウェイ APEX CB 6I-9I:キャロウェイ APEX MB GW、AW:キャロウェイ ジョーズ フォージド(ロフト角/46度、50度) SW、LW:キャロウェイ ジョーズ RAW(ロフト角/56度、60度) パター:オデッセイ Ai ONE ミルド 3T ボール:キャロウェイ クロムツアーX
野中真一