《なぜ批判されるのか》今井絵理子と生稲晃子「大臣政務官の資質」と石破「だらし内閣」の限界
11月13日に発表された第2次石破内閣の副大臣・政務官人事を巡って、波紋が起きている。元アイドルの今井絵理子参院議員と生稲晃子参院議員が大臣政務官に起用されたからだ。かねて激しい批判にさらされている彼女たちはなぜ選ばれたのか。そこには、自民党の人材不足と石破内閣の思惑が見え隠れしていた――。 【写真】ここまで綺麗なラインは普通は出ない!麻生太郎の見事なスーツ姿
詰めが甘い「だらし内閣」
11月11日の首班指名選挙で、決選投票を経て第103代首相に選出された石破茂氏。同日、第2次石破内閣が発足したが、就任以来、石破首相の人気と期待は右肩下がり。 「まず、第1次内閣発足時の記念撮影がひどかった。石破氏はズボンのすそがだぶつき、中谷元防衛相とともに腹部のシャツもチラ見え。村上誠一郎総務相にいたっては、正面を見ていないように見えるなど、野暮ったい印象に映った閣僚が多かった。そのため、ネット上では「だらし内閣」とも揶揄されていました」(全国紙政治部記者) そうした批判を受け止めたのか、第2次石破内閣発足の記念撮影では石破首相のモーニングのボタン位置が曲がっていたとはいえ、まだマシに。だが、「詰めの甘さ」には落胆の声も聞こえてくる。
SNSで相次ぐ辛辣な意見
「首班指名の選挙中、石破首相が目を閉じてうつむいている姿が中継されました。隣に座る林芳正官房長官もどことなく心配げな表情を向けており、居眠り疑惑が指摘されています。風邪薬の服用だと説明がありましたが、健康問題が原因ではないかといった憶測もされていました」(前出の政治部記者、以下「」も) どこか不安を拭えない石破内閣がさらに顰蹙を買ったのが、13日に決定した副総裁・政務官の人事だ。 「今回の人事では外務大臣政務官に生稲晃子参院議員、内閣府兼復興大臣政務官に今井絵理子参院議員を起用したことです。今井氏は2019年の第4次安倍第2次改造内閣に続き2回目の抜擢となります。ただ、この人事に国民は呆れており、SNSなどでは辛辣な意見が相次いでいます」 「いわくつき」な2人の元アイドル議員の起用は、どのような意図があってのことなのか。 いわゆる「裏金議員」を起用しないことで人選が狭まった背景はあるだろう。それ以上に、「自民党の人材不足と石破首相の人望のなさが浮き彫りとなった結果でしょう」と指摘するのは、ジャーナリストの千葉春子氏だ。 「これまで『自民党内野党』だった石破首相は、党内人脈が心もとなく、引き受け手も限られていた。世間から批判されるのがわかっていても、起用するほかなかったんです」