【中継】中国との関係に変化は? 台湾総統選挙あす投開票
日テレNEWS NNN
台湾の新しいリーダーを決める総統選挙は13日、投開票を迎えます。現地から中継です。 ◇ 今から2時間後、こちらの会場で民進党の集会が行われ、総統候補の頼清徳氏が最後の訴えを行います。わずか1キロ離れた会場では国民党の集会も行われることになっていて、街は早くも熱気を帯びています。 総統選は一歩リードする頼清徳氏を野党2人が追う展開です。 特に焦点となっているのは「台湾統一」を掲げる中国との向き合い方で、今回の結果による中台関係の行方が注目されています。 ――その中国との関係ですが、総統選の結果によってどのような変化があるのでしょうか。 与党・民進党の頼清徳氏は11日、「平和に理想は持つべきだが、幻想を抱いてはならない」と述べ、蔡英文政権と同様、中国とは距離をとる姿勢を見せています。頼氏が当選した場合、中国からの軍事的・経済的圧力が強まる可能性もあります。 一方、野党2人は関係改善やバランスを重視する姿勢ですが、国民党の侯友宜氏はきのう、「アメリカからの武器購入と軍事協力を強化する」と踏み込んだ発言をしました。これは先日、同じ国民党で前総統の馬英九氏が「習近平国家主席を信用すべきだ」と発言したことが波紋を広げており、自身も「親中派」と一括りにされないよう火消しを図ったものとみられます。なので仮に侯氏が当選しても一気に「親中」へと転換するかどうかは不透明です。 中国との関係については、多くの人が「現状維持」を望む中、候補者の微妙なスタンスの違いがどう判断されるのか。選挙戦は予断を許さない接戦となっています。