斐川西中・合唱部、4年連続全国へ 男子の多くは運動部と二刀流、「昼練」で栄冠
出雲市立斐川西中学校(出雲市斐川町直江)の合唱部が、27日にさいたま市で開かれる全日本合唱コンクール全国大会混声合唱の部に4年連続で出場する。男子部員の大半が、ほかの部に所属しながら昼休みを利用するなど工夫して練習を重ねており、成果を大舞台で発揮する。 【動画】男子は大半兼部、「昼練」で栄冠 出雲・斐川西中合唱部が4年連続全国へ
1951年創立の合唱部は全国大会14度目の出場。最近3年間では2回金賞を受賞している。部員は男子19人、女子24人で、3年生男子の18人はサッカーや剣道、野球などほかの部に所属しながら、合唱部員としても活動する。 顧問の浜崎香子教諭(63)が、歌が好きそうな生徒をスカウトし、3月から練習を始めた。それぞれ「本業」があるため、練習は昼休みの15分間だけ。3年生の女子部員が中心になって引っ張った。 3年生が本職の部活動を引退した夏休み以降は、放課後も練習を実施。岩野薬師祭など地域行事にも参加し力を上げた。浜崎教諭は「中学生の可能性は無限大。みんな必ずうまくなる」と信じ、生徒の気持ちをくみ取りながら指導しているという。 本番は4年連続で最初に出演し、神話の世界を色彩豊かな響きで描いた「須佐之男~八俣の大蛇」を歌う。部長の3年後藤彩文さん(14)は「男子の加入で明るく一体感ができた今年の部で、金賞を取って地域の人に喜んでもらいたい」と意気込む。
地域住民でつくる同校教育後援会では、交通費の支援にクラウドファンディングで資金を集めている。