【さつまいも】ダイエット効果が期待できる品種は?注意すべき点を解説!
秋の味覚の代表「さつまいも」。ダイエットや美容にもその効果が期待される「さつまいも」ですが、注意すべきポイントもあります!そこで今回は、その注意すべきことやその理由を専門家に教えていただきました! 【栄養素診断】あなたに足りない栄養素を解説!
教えてくれたのは……吉谷佳代さん
管理栄養士/公認スポーツ栄養士 管理栄養士、日本栄養士会スポーツ協会公認スポーツ栄養士。2001年徳島大学医学部栄養学科卒業後、食品メーカーへ入社。健康食品開発や、スポーツサプリメントの研究開発に従事。その傍ら、管理栄養士、スポーツ栄養士として、多くのアスリート、学生スポーツ、ジュニアへの栄養指導、食育イベントに携わる。
さつまいもならなんでもOK?落とし穴にご注意を!
ダイエットや美容にいいことづくしのさつまいもですが、吉谷先生いわく、注意点が二つあると言います。
【1】ダイエットに向いている「さつまいものブランド」を知るべし!
一つめはさつまいもの「選び方」。美味しくいただく分には何の問題もありませんが、ダイエットが目的の場合は次のことにも注目してほしいそう。 吉谷先生 今はさつまいもは品種改良が進んで、色々な“美味しいさつまいも”が販売されていますよね。従来のさつまいもと比べると、もはや「スイーツ」とも呼べるような濃厚な甘みを備えた品種も増えました。実は、そこが注意点。甘みが強いということはつまり、糖度が高いということ。主食置き換えダイエットを行うなら、お米より糖度が低いさつまいもの品種を選ぶのが得策です。「紅はるか」「安納芋」は特に甘みが濃厚なブランドとして知られていますよね。よりダイエット効果を狙うなら、「鳴門金時」「シルクスイート」などあっさりした甘みの品種を選ぶといいかもしれません。
【2】手軽な焼きいもはダイエット向き? 干しいもは?
そして注意点の二つめは、さつまいもの食べ方。スーパーでも抗いがたい香りを漂わせる「焼きいも」は、忙しい女性にうってつけ! と思いきや、「痩せるかどうか」という観点では「焼きいも」はあまりおすすめしないと言います。 吉谷先生 ダイエットで「焼きいも」をおすすめしない理由は、焼くという調理法によって「糖度が高くなってしまうから」です。さつまいもに含まれているβ-アミラーゼという酵素は、低温でじっくり焼くことででんぷんを糖に変えます。紅はるかや安納芋は、じっくり焼き上げることで糖度が50~60度になるとも。和菓子のようかんでも糖度は40度程度と言われていますから、50~60度はもはや洋菓子のケーキに近いイメージ。なので、糖度の高いブランドいもは主食代わりには食べず、ご褒美スイーツと割り切る方がいいかもしれません。 吉谷先生 また、「干しいも」は加熱して糖度を高めたのち、さらに干して水分を飛ばした食品です。こちらも糖度は生のさつまいもやふかしたさつまいもより高め。でも、焼きいもよりはまだダイエット向きと言えます。なぜなら、干しいもはしっかり咀嚼する必要があり、満腹中枢が刺激されやすいからです。主食の代わりになるかは微妙ですが、ダイエット目的で、スーパーで調理済みのおいもを買うなら、焼きいもよりも干しいも、というチョイスがおすすめですね。その際は、ソフトタイプの干し芋を選ばないように、ご注意を! 取材・文/金澤英恵 Edited by 関野 桃子
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