グレン・パウエル、『ダークナイト ライジング』出演時の思いを語る
バニティ・フェアのインタビューで、グレン・パウエルは、クリストファー・ノーラン監督の『ダークナイト ライジング』での端役について振り返った。 グレン・パウエル、『ダークナイト ライジング』出演時の思いを語る 「すべて覚えています。あの感覚は忘れません。今でもどのセットに行くときも、セットにいることへの敬意を持ち続けています。でも、『ダークナイト ライジング』の現場で、世界中の誰もがそのセットに立ちたがっているのを感じることができた瞬間は特別でした」と語った。 『ダークナイト ライジング』に出演した際は、トレーダー役で大きな役柄ではないが、何度もオーディションを受けたそうだ。 「僕は地球上で最も偉大な監督、クリストファー・ノーランと一緒に仕事をするチャンスを得ました。そして、突然トム・ハーディがベイン役で現れるんです。それは電気のように感じました。体外離脱したような気分になりました」と当時の感動を振り返り、「あの映画の頃、僕の人生では何も起こっていませんでした。ただ、毎日必死に戦っているだけ。ノーラン監督が僕をキャスティングしてくれたことは、言葉では言い表せないほどの証しでした」と語った。 最近、パウエルは『トップガン: マーヴェリック』に出演してブレイクし、多くのプロジェクトに出演している。彼はノーラン監督と再会し、ノーランが「早くから自分の才能に気づいて誇りに思っている」と明かした。 「監督とはこのことについて話したことがあります。違う場面で何度か会ったことがあり、監督は私を早く見つけたことを誇りに思っています。本当に監督が私にチャンスを与えてくれたことに感謝しています」とパウエルは言った。 2012年の映画『ダークナイト ライジング』での役は、パウエルが苦しんでいた時期に訪れた。その時の心境について、「ハリウッドで何も進展がない状態で生きることほど辛いことはない。この街の価値は、自分がどれだけ関連性があり、最後の仕事が何かということだ。それが自分を抑圧する。人々が行き詰まるのは、理由もなくルーレットの輪を回し続けようとする時だ。何も考えずにただテーブルに座り続けるだけだ」 その当時、パウエルは次の仕事も決まっていなかったため、自分に対して「今は物事がうまくいっていない時だ」と自分を欺いていたそうだ。 続けて「尊敬する人々や追いかけている人々が長い間苦しんだというハリウッドの伝説を信じなければならない…ロサンゼルスでは、何とか実験に参加しようと必死に頑張っているだけなんだ。人々は‘オーディションは大変だろう’と言うけれど、私は‘オーディションは贅沢だ’と言いたい」 「オーディションを受けることは、まるでパーティに参加しているかのような感覚だ。ベルベットロープを越えて中に入れた感じだね。お金がなくて飲み物を買えないかもしれないけれど、それでもそのパーティに参加している、雰囲気を感じることができる。でも、ハリウッドでは、ほとんどの場合、そのベルベットロープの外にいる。警備員が自分を近づけさせてくれないことが多いんだ」と答えた。 パウエルは次に、エドガー・ライト監督による『バトルランナー』のリメイクで主演を務める予定である。また、J.J.エイブラムス監督の新作映画にも出演が決まっており、ジェナ・オルテガとの共演交渉が進んでいると報道されている。