気を付けるべきことはある? 急ブレーキをせざるを得ない場合の注意点
ちなみに急ブレーキをする際に危険なのは、慌ててしまいブレーキを一気に強くかけてしまうこと。ブレーキは強くかけるぶん制動力が上がるものの、必要以上にかけるとタイヤがロックし、前進する勢いに押されてグリップが失われ、滑ってしまう危険性があります。 そうなると逆に制動距離が伸びてしまうだけでなく、バランスを崩して転倒する原因にもなりかねません。そのため、それぞれのブレーキの特徴を把握し、適切な加減でブレーキをかけることが重要です。 またブレーキ以外で注意する点として、ライダーの姿勢が挙げられます。急ブレーキをかけると前輪への荷重に合わせてサスペンションが沈み込むので、ライダーの体が浮いて前のめりになってしまいます。 下半身を安定させるためにも、タンクを挟み込むようにしっかりとニーグリップをして、体が前のめりになるのを防ぎましょう。
また車体が傾いているとタイヤがスリップしたり、バランスを崩して転倒する危険性があるので、急ブレーキをかけている間は車体を倒さず、まっすぐの状態をキープするのもポイント。 さらに、ブレーキを正常に扱うには、普段から車両の点検をおこなっておくことも大切です。ブレーキの遊びやブレーキパッドの摩耗を確認し、ブレーキが常に正しく動作するかのチェックも怠らないようにしましょう。 ※ ※ ※ バイクで急停止・急ブレーキをする際は、車体をまっすぐにして転倒しないように姿勢をコントロールすることが大切です。 また何より大事なのは、こうした場面にならないようにすること。「かもしれない運転」を心掛けることで急ブレーキが必要な場面を減らし、安全で快適なライディングを楽しむことができるでしょう。
Peacock Blue K.K.