気を付けるべきことはある? 急ブレーキをせざるを得ない場合の注意点
急ブレーキはいつ使うもの?
バイクで道路を走る以上、不意の飛び出しや前方車両の急ブレーキなど、自身も急ブレーキが必要となる場面に遭遇する事はあり得ます。 【画像】急ブレーキをかけなければならない際の注意点を画像で見る(10枚) 急停止や急ブレーキはバイクの中でも特にコントロールが難しい操作ですが、いざというときの備えとして注意点を知っておくと安心です。 そもそもバイクのブレーキはフロントブレーキ、リアブレーキ、エンジンブレーキの3つに分かれており、これら3つのブレーキをバランスよくかけてバイクを安定させながら減速・停止させるのですが、急停止をする際の注意点はあるのでしょうか。それぞれブレーキの特徴を踏まえながら、見ていきましょう。
まずエンジンブレーキは、エンジンの回転を落とすことで減速させる方法。スロットルを戻し、シフトダウンさせて制動力をきかせて減速します。 急ブレーキの状況でシフトダウンまでするのは難しいかもしれませんが、クラッチを握ってギアを切ってしまうとエンジンブレーキがかからなくなるので、ギアはそのままでも停止する直前までクラッチを切らないようにしましょう。 また、クラッチを繋いだまますぐに何段もギアを落とすと、その制動力だけでバランスを大きく崩す場合があります。そうなるとエンジンやギアも痛めるので、1段ずつ落とすことも重要です。 続いてフロントブレーキは、右手のレバーを使用する制動力の強いブレーキのこと。強力な分、かけすぎると勢いでライダーの姿勢が前のめりになり、最悪バイクから体が離れて放りだされる事もあり得ます。 フロントブレーキを用いて急停止する場合は、ブレーキが効き始めてから絞るように握りこんで、制動力を上げるとよいでしょう。 そしてリアブレーキは右足のペダルを使用するブレーキ。フロントブレーキよりも制動力が低く、減速中でもバイクをコントロールしやすいのが利点ですが、強くかけすぎるとスリップしやすくなるのでフロントブレーキ同様に力のかけすぎには注意が必要。リアブレーキは踏み込んだら緩めず、一定の力を保つようにしましょう。