誰もが想定内だった? B'zのサプライズ出演がNHK紅白歌合戦の“隠し玉”にならないワケ
「NHK紅白歌合戦」は、例年より発表スケジュールがずれ込んでいたが、25日、B'zの出演が発表された。 【写真】記者団に紅白出場の意気込みを見せる新浜レオン スタート社(旧ジャニーズ事務所)タレントの出演が見送られ、今年はK-POP頼りともっぱら。そんな中、出場者情報を小出しにするのが例年のNHKスタイル。2022年には松任谷由実(70)、2023年にはクイーン+アダム・ランバートが出演するなど、例年NHKならではのビッグネームが登場している。 今月13日から25日にかけて出場が決定したのは、約5年ぶりに活動再開した西野カナ(35)、特別企画に、オーケストラとの全国ツアーをライフワークにしている玉置浩二(66)と、連ドラ「虎に翼」の主題歌「さよーならまたいつか!」の米津玄師(33)も紅白出場経験もあり“特別”感はない。 交渉を重ね、ようやく実現に至ったとNHKは自信満々のようだが、B'zは連ドラ「おむすび」の主題歌「イルミネーション」を手掛けており「連ドラの主題歌を手掛けていたら、紅白出場を断る理由がない」(音楽関係者)。
識者は“特別枠”という制度自体に疑問示す
所属事務所の後輩・新浜レオン(28=同(下))の出場が決まった時点で「知名度のない新浜レオンが出るってことは……」とB'zの出場に一般の視聴者も期待した。結果的に「新浜レオン、やっぱりバーターか」と新浜に対する冷ややかな意見が増えている。 同志社女子大学教授(メディア論)の影山貴彦氏がこう言う。 「そもそも“特別枠”という制度自体に反対です。大物は最後に出場が決まる、という変な“格付け”がなされ、先にスケジュールを空けていた出場者に失礼なことになっている。俳優の伊藤沙莉さんと橋本環奈さんの“朝ドラ対決”となれば、どうしても片方に影ができてしまうし、特別扱いばかりに気を使い、全体への配慮が感じられません。オールドファンにとって、紅白は今年旬のアーティストがNHKホールに一堂に会すことが醍醐味。シンプルに司会者と出演者の2つに戻し、格付けのないフラットな演出のほうが公共放送たるNHKらしいのでは」 NHKが思うほど視聴者はサプライズを期待してはいないのかも。 ◇ ◇ ◇ 星野源には想像力が足りなかったようだ。【もっと読む】紅白曲目変更のドタバタ生んだ星野源のうかつと想像力不足…園子温映画『地獄でなぜ悪い』→『ばらばら』に…では、曲目の発表に始まり差し替えに至ったドタバタ劇について伝えている。