ウェッブ望遠鏡で観測された最も遠い銀河候補の距離を確定 予想外の星形成も確認
■ウェッブ望遠鏡の活躍は初期宇宙を書き換える
今回の研究を含め、ウェッブ望遠鏡の観測結果による初期宇宙の研究では、過去の宇宙モデルとは一致しない結果が数多く発表されています。高性能なウェッブ望遠鏡の観測結果は、初期宇宙の考えを大幅に変える可能性があると言えます。 また、CEERS-93316についても独立した分析を行った結果、やはりCEERS-93316は遠方にある銀河ではないことが確認されました。この分析結果のノウハウは、遠方の銀河の真の距離を測定する上で生かされることになるでしょう。 Source Yuichi Harikane, et al. “Pure Spectroscopic Constraints on UV Luminosity Functions and Cosmic Star Formation History from 25 Galaxies at zspec = 8.61–13.20 Confirmed with JWST/NIRSpec”. (The Astrophysical Journal) 東京大学宇宙線研究所 & 国立天文台科学研究部. “【プレスリリース】最遠方宇宙で見つかった理論予測を超える活発な星の誕生―宇宙の夜明けは予想以上に明るかった―”. (東京大学宇宙線研究所)
彩恵りり