「年明けに潮目が変わった」旧ジャニーズタレントの主演ドラマ続々決定で懸念される“蜜月関係の復活”
いまだに芸能界に大きな影を落としている旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)の性加害問題。現在も被害者への補償は進められているが、窓口に寄せられる被害届は増加するばかりで、完了までの目途は立っていない。 【画像】仲の良さが伝わってくる…! 収録終わりのSixTONESメンバー「大笑いしながら散歩」姿 一方で関係の深かった各テレビ局も対応に追われた。キャスティングの変更が間に合わなかった番組もあったが、たとえば44年続いた旧ジャニーズ事務所の所属タレントの『紅白歌合戦』出演がなくなるなど、テレビからその存在感が薄れることもあった。しかし、状況は年末年始を境に変化しつつあるという。 「NHKが強硬な対応に出たことで、その後の番組改編ではジャニーズタレントのキャスティングを見送る動きが相次ぎました。一番話題になったものは、今年放送予定だった木村拓哉主演のドラマ『教場』(フジテレビ系)の撮影延期です。表向きは番組制作上のトラブルとなっていますが、撮影が再開されないことから事務所の問題が影響していると言われています。 当初は、このまま今年の春改編ではジャニーズタレントがテレビから消えるとまで言われましたが、潮目は変わりつつあります。その一因となっているのが年末年始の特番の視聴率です。『ジャニーズ出演ゼロ』となった紅白歌合戦は、現行の2部制となって以来初めて視聴率が30%を割り込んだ。さらに毎年カウントダウンコンサートを放送してきたフジテレビは人気バラエティ『逃走中』で年越ししましたが、平均世帯視聴率は3.4%にとどまりました。どちらもジャニーズ不在と視聴率低下が直結するワケではありませんが、厳しい結果です」(スポーツ紙芸能デスク) 一方で旧ジャニーズ事務所の人気7グループは各自のYouTubeチャンネルや公式SNSなどで配信を行い、ファンに元気な姿を届けた。Snow Manは公式YouTubeチャンネルで無料ライブを配信。一時は同時接続数の日本記録となる133万人を記録するなど驚異的な数字を叩き出した。SixTONESはサプライズのインスタグラム生配信に加え、YouTubeで年越し生配信を行い、10日時点でアーカイブも含め193万回再生されている。King & PrinceもYouTubeで無料配信を行い、再生回数は129万回を超えた。 当たり前ではあるが、テレビ特番とYouTubeコンテンツを一概に比較することはできない。しかし、それでも業界関係者には「両者の明暗」は色濃く映ったという。そんな中で、新たな動きも出てきた。制作会社関係者が明かす。 「テレビ朝日で、4月からキムタク主演のドラマの放送が決定したんです。すでに一部週刊誌にも情報が出ていますが、無実の罪を着せられた脱獄犯という役を演じるとのこと。ただこのドラマ、昨年10月に企画ストップが報じられたものだったんです。もともとのキムタクの役柄は“忖度なしに真実を追求するキャスター”だったそうですが、内容を見直しての再始動となりました。テレ朝としては、キャストではなく脚本自体を書き換えたワケですから、それだけキムタク起用にこだわったと言えます」 ほかにも春改編での旧ジャニーズ事務所所属タレントの起用が続々と発表されている。 「テレ朝では、亀梨和也主演ドラマ『Destiny』の放送決定も公開されています。さらにフジテレビでも火曜深夜枠で、SixTONES・京本大我主演のドラマが進んでいるそうです。昨年に流れた4月にはジャニーズが消えるという噂はどこへやら、といった感じです。 業界内には再び『ジャニーズに頼らないと数字がとれない』という考えが根付きつつあるように感じます。実際に年末年始の色んな数字を見ても、ジャニーズ出演コンテンツは突出している。タレントさん自体には何の罪もないですが……一方で再び業界と事務所の蜜月関係が戻ってしまうのではないかという懸念もあります」(同前) 依存が強まり、“悪しき関係”が復活することだけは、避けなければならないが……。
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