石破茂総理×野田佳彦代表の党首討論ポイントを読む「当選したら追加公認は?」「公認することはございます」永田町を知る識者らが判定 そして衆議院は解散した
◆野田代表と石破総理の論戦 識者はどう見た?
――武田さんと豊田さんに聞きます。初の党首討論、全体の印象は。 (政治ジャーナリスト武田一顕氏)「論客同士のやりとりで、石破総理も引き伸ばし答弁みたいな冗長なものはなく、見どころのある答弁でした。サッカーでいうと、野田代表が何本もシュート打っているけど、石破キーパーが結構ボールをはじいてる。結果、2対1で石破総理の守り勝ちで、大きな失点はなかったのでないか」 (元衆院議員 豊田真由子氏)「今日は引き分けかなと思います。2人とも人柄が出ているというか、野田代表も人格攻撃や喧嘩腰じゃなく、石破総理の方も一生懸命で、説得力があるかどうかは別としても、論理的に整合性はありました。(ただ)大きな失点はなかったと思うんですけれど、聞いている国民の方に納得感があったかっていうとどうでしょう。例えば政治とカネでも、もっと透明化すべきだとか、政治にお金がかかる、みたいな根本のところも全然何も解決しなかった。」
◆石破総理「公認することはございます」
――ポイントを見ていきましょう。選挙後の公認について野田代表が、「当選したら追加公認されるのか」と聞き、石破総理が「国民の皆様方がご判断された場合には、それは公認するということはございます。」と言い切りました。 武田氏「これは両方とも“技あり”。野田代表もいい質問だし、石破総理は逃げずに答えた。刺客候補は立てないわけだから、追加公認はする、お互い議論はかみ合っていた」 豊田氏「普通、追加公認については、みんながどうなの?と思うからあまりはっきり言わないと思ったけれど、(石破総理は)はっきり言いましたね」 武田氏「公認と非公認の基準はよくわからなくて、6人新たに非公認になった人たちが、どういう理由なのかっていうのを、本当はきょう野田代表にもうちょっと突っ込んでもらいたかった」 豊田氏「最初非公認になった6人は、結構選挙が強いのですが、新規の6人って比例復活の方もおられ、不記載額が必ずしも多くない方も入ってるので、政治的な理由なのでしょうか。論理性、整合性にはちょっと欠けるかなと思います。」
石破総理が就任して9日間で解散した衆議院。衆院選は今月15日公示、27日投開票となります。