【ゴルフダイジェストジャパンジュニアカップ】活躍したのはどんな選手? 上位選手を深掘りした!
8月8~9日と20~23日に東名CCで開催された第27回ゴルフダイジェストジャパンジュニアカップ。全6日間の本大会には、全国各地から総勢500名を超える小中高生が参加した。その中から、活躍をみせた選手やプロの姉弟選手など、話題になったジュニアゴルファーたちを紹介しよう。 【写真】高校生男女1位~5位までの選手たち
埼玉栄やルネサンス、日章学園など強豪校から続々と!
「ゴルフの強豪校」と聞くと思い浮かべる学校がいくつかあるだろう。ジュニアカップにもそんな強豪校のゴルフ部に所属する選手が多く見られた。なかでもやはり目を引くのはオレンジのユニフォームに身を包む埼玉栄中学・高等学校のゴルフ部員。中学男子の部には2名(うち1名が最終日まで進出)、高校女子の部には6名(うち3名が最終日まで進出)、高校男子の部には12名(うち8名が最終日まで進出)が参加した。 そのうち、高校男子の部では2年生の今屋大雄(いまや まさたか)選手と3年生の松谷崇嗣(まつや たかひで)選手がそれぞれ2、3位に入賞。 ちなみに3位の松谷選手は現在の埼玉栄ゴルフ部のキャプテン。馬場咲希プロのコーチでもある武尾隆央氏に師事している。 「本選2日目と最終日は首位発進だったんですが途中少し落としてしまって。でも上がりの2ホールで連続バーディを取ってなんとかイーブンに戻すことができました。特に最終ホールはカラーからのチップインバーディで、いい締めになったなと思っています」 2連続バーディ直前のホールではボギー。そのミスを切り替えてバーディを取れるメンタルの強さの秘訣は、趣味で楽しんでいるダーツにあるようだ。 「コーチでダーツをしている方がいて、合宿のときに教えてもらったのをきっかけにめちゃくちゃハマっています。ダーツのプロで坂口優希恵さんという方がいるんですけど、ここぞというときにしっかり決めてくる勝負強さに憧れていて。動画を見て“こういう考え方をしよう”とメンタル面で参考にしたりする部分が結構あります。そのお陰で最近ラクになっているのを感じます。最終ホールではカップがブル(ダーツの的の中心)に見えましたね(笑)」 2年生の今屋選手は「松谷先輩を始め、栄には知っている先輩が多かったし、やっぱり強い学校で自分も成長したいと思って入学しました」。 最終日はキャプテンの松谷選手を追いかけるかたちで2位発進。前半2オーバーで順位を落とすも後半の巻き返しで見事2位入賞を果たした。 「前半は3ボギー1バーディっていう内容だったんですが、後半4つ目から3連続バーディを取って順位を戻すことができました。せっかく最終組で上位にいたので入賞を目指して頑張ろうと思っていました。3連続バーディはセカンドがピンから3m以内についたのが全部入ってくれたのでいい展開になったと思います。元々選手として目立つタイプでもないし、とにかく安定性を意識していて。ひとつひとつが重なって10アンダーという成績になったかなって思います」 埼玉栄は昨年の緑の甲子園を制し、言わずもがな多くのプロも輩出している強豪校だ。 「あんまりみんなでまとまって練習することはなくて、それぞれ個別に練習することが多いですが、提携コースがいくつかあって練習環境はすごくいいです。希望すれば監督が送迎してくれたり、相談に乗ってくれる先輩がいたりするのも有難いですね。自分は佐藤快斗先輩(埼玉栄→東北福祉大1年)に電話で相談に乗ってもらったり、動画を送ってアドバイスをもらったり、2人で合宿にいったり、プライベートでご飯にいったり、良くしてもらっています」(松谷) 現在埼玉栄高校のゴルフ部員は男女合わせて83名。今大会に参加した部員から将来活躍するプロが何人出てくるのか楽しみだ。