田崎史郎氏 国民民主の消費税率一時引き下げ案に否定的「消費税を下げる議論には乗れないんですよね」
政治ジャーナリストの田崎史郎氏が1日、BSフジ「BSフジLIVEプライムニュース」(月~金曜後8・00)に生出演し、消費税減税に消極的な考えを示した。 国民民主党は手取りが増える経済政策として、103万円の壁の引き上げのほか、消費税率を10%から5%に下げることを掲げている。 番組には自民、立憲民主、国民の幹部も出演した。立民の大串博志代表代行兼選対委員長は「軽減税率より、給付金付き税額控除の方がいいと思う」と述べたが、国民の古川元久国対委員長は「もう1回デフレに戻るか、あるいは経済の好循環に行くか、分岐点なんです」と現在の財政状況を説明。「普通だったら私も消費税を下げろとか言いませんよ。ここは30年のデフレから乗り越えて好循環に行く、手取りがちゃんと物価上昇を超えて、年金世代も含めて増えるという状況、物価が上がってもいいという、それを乗り越える状況になるまでの間という」と、期限付きでの消費減税を口にした。 これに意見を求められた田崎氏は「消費税を下げる議論には乗れないんですよね」ときっぱり。「下げてから上げる時、上げられるのかと。期限付きとすればいいと言いますけど、いざ上げるとすると、反対となって、延ばそうという話になってしまう」と、税率を戻す時の押し引きを理由に挙げた。 その上で田崎氏は「僕は消費税は消費税としてきちっとあったまま、その税収で何をやるかとか、そういう発想をした方がいいんじゃないかと思う」と私見を語った。