【詳報】「寸又峡夢のつり橋」近くで落石…観光客など30人以上取り残されヘリコプターで救助(静岡・川根本町)
Daiichi-TV(静岡第一テレビ)
18日 午前、静岡・川根本町千頭にある「寸又峡夢のつり橋」の近くで落石が発生。幅6メートルの道が通れなくなり、観光客など30人以上が取り残され、ヘリコプターでの救助が現在も行われています。 (片山 諒 記者) 「寸又峡の温泉街を抜けたこの先に夢のつり橋があるのですが、落石の影響で現在は封鎖されていしまっています」 「寸又峡夢のつり橋」は、静岡県の最北部・南アルプスの入口で、車で行くと最寄りの新東名高速島田金谷ICから約90分の場所にあります。新緑や紅葉シーズンを中心につり橋下の青い湖が人気の有名観光スポットです。 18日も多くの観光客が訪れていましたが、警察によりますと、午前10時前、つり橋を訪れた観光客が寸又峡温泉方面に戻ろうとしたところ、複数の落石で幅6メートルの道がふさがっているのを発見し警察に通報したということです。 現場は、駐車場と「つり橋」を結ぶルートで、徒歩での「う回路」はなく、観光客17人、工事関係者11人、釣り人など5人ほどの計30人以上が取り残されました。今のところ、けが人の情報はないということです。 落石の撤去作業には時間がかかることから、県と県警のヘリコプターが救助に向かい、午後から順番で、取り残された人たちを救助し、近くの寸又峡温泉付近のヘリポートに降ろしています。 一方、周辺の住民や旅館などに話を聞くと、これまでにも同じような落石があったと話し、観光への影響に不安を感じていました。 (周辺住民) Q.今までにあった? 「私は初めてですあんなにヘリコプターが飛んでいるのは」「あそこはちょこちょこ落ちる自然には勝てません」 (周辺店舗店員) 「近所の方に聞いて…、いや、もう帰っちゃいますよね。これが長引くと困る。結構大ごとになってきた」 長泉町からバイクで来たという観光客は…。 (観光客) 「(落石が)残念ですね。一応、宿を予約してきたので、いろいろバイクで回ろうかなと思っていたんですけど、そのまま帰るしかない。本当に行けないんですね」 また、「寸又峡夢のつり橋」周辺では、2022年9月の台風15号でも、同じようにつり橋周辺の道が崩れ、通行止めとなる時期もありました。川根本町によりますと今回の落石現場の復旧の目処はたっていないということです。 (中継・片山 諒 記者) 川根本町の落石があった場所から300メートルほど離れた現場からお伝えします。 夢のつり橋は、ここから1.4キロ歩いて向かうのですが、落石の関係で現在は通行止めとなっています。そして先ほどですが、重機が現場近くまで入りまして、工事関係者に話を聞くと、19日の朝から復旧作業を行うということです。 警察によりますと、18日 午前10時ごろ、川根本町千頭の「寸又峡温泉」から「寸又峡夢のつり橋」までの道路上で落石が発生しました。つり橋の観光客が「寸又峡温泉」へ戻ろうとしていたところ、幅約6メートルの道路が複数の落石によって封鎖されているところを見つけたということです。けが人はいないということですが、一時、30人以上が取り残されている状況でした。最新の情報によりますと、現在は、半数がヘリで救助されたということです。 夕方、私たちがこの場所を訪れた時には、観光客複数組が訪れていましたが、中には落石があったことを知らなかった人もいて、私たちが尋ねると、突然の通行止めに驚いていた様子でした。また、秋の行楽シーズンを前に、地元住民からも「いつ再開できるのか、めどが立たないと観光にも影響がある」と心配する声があがっています。取り残された人たちのいち早い救助と現場の復旧が待たれています。