こちらは、その時に男が送って来た実際の画像です。アワビ代と食事代あわせて172万5000円の振り込み手続きをしたと言ってきました。 しかしその時、店の口座には入金が確認できなかったことから少し怪しさを感じた店主は、念のため地元の金融機関に画像を見せて相談したそうです。 しかし… 爽香　店主 「金融機関で確認をした。それで間違いなく送金の手続きが取られているので、他行からの送金なので、タイムラグがあると思うので、何回か通帳記入をして確認してください。確実に入ってきますので、という言葉が後押しになりました」 なんと、地元の金融機関の目もだまされてしまったようです。 店主は安心して代金の一部14万円を振り込んでしまいました。 しかし、業者からさらに追加の入金を求められたため詐欺を疑うと、その後、男とアワビ業者とは連絡が取れなくなってしまいました。 もちろん大量のオードブルも無断キャンセル。 14万円をだまし取られたうえ、急きょ調達した50人分の食材も一部が無駄になってしまいました。 爽香　店主 「怒りとか悲しみは通り越してしまって、なんでしたんだろうなって…」 店はすでに警察に被害届を提出しています。 そして、似たような被害は、広島県でも発生していたことが分かりました。 広島県内の中華料理店　店主 「今年8月に40人前持ち帰りのお話をいただいて、あとアワビが欲しいといわれて」 翌日用で40人分の料理に加えて、来客用のプレゼントとして指定の業者にアワビを注文してほしいという要求がありました。この店でも中国語で電話がかかってきて、その後LINEに移行したということで、同じ手口です。 しかし、150万円という高額なやり取りだったことなどから発注を断ると、その後業者との連絡はつかなくなりました。 広島県内の中華料理店　店主 「ごめんなさい。持ち帰りはできるので、アワビの件に関してはできませんと伝えて」 中華料理40人分110点を完成させましたが、注文先の男との連絡が途絶え、だまされたことが判明。金額として約15万円の被害です。

広島県内の中華料理店　店主 「昼営業も休んで、労働もそうだし、従業員も朝から準備していたんで、その辺が一番無駄になったというのが歯がゆいというか」 中華料理店を狙った、悪質な詐欺。 鳥取県警は、予約などのやり取りで、相手から連絡をSNSで行うように指定されたら詐欺を疑うこと、面識のない客から高額な商品を代金後払いで要求されたら詐欺を疑うことなど注意を呼び掛けています。