母リリーノーブルはGIで何度も好走 初仔デンクマールが東京で初陣/関東馬メイクデビュー情報
東京の開幕週には当欄で取り上げたレッドキングリー、ガルダイアがデビュー勝ちを飾った。ともに気性面の課題を見せていたが、素質の高さをアピール。これからの成長次第で先々が楽しみな存在だ。今週は変則3日間開催。東京は日曜日と月曜日の開催になり、計4鞍のメイクデビューが組まれている。活躍馬の妹や初仔がスタンバイしており、それぞれのレースぶりに注目だ。 【写真】デンクマールのこれまでの軌跡 【10月13日(土) 東京芝1600m】 ◆ライネリーベ(牝、父サトノダイヤモンド、母ロスヴァイセ、美浦・木村哲也厩舎) 半兄にスキルヴィング(青葉賞)、叔父にヴァイトブリック(兵庫CS2着)やサンライズロナウド(阪急杯3着、京成杯AH3着)がいる。先週の追い切りはウッドチップコースで長めから時計を出し、菊花賞に出走予定のヘデントールと併せた。「まだ精神面や体力的にも課題がある現状。いいところはありそうなので、成長とのバランスを考えながら体調を整えていきたいと思います」と太田調教助手。鞍上は北村宏司騎手が予定されている。 ◆ビッグヴァレイ(牝、父ドゥラメンテ、母スウィートアンドセイヴォリー、美浦・鹿戸雄一厩舎) 伯母に米G1馬のSweet Catomine(BCジュベナイルフィリーズ、サンタアニタオークス、デルマーデビュータントS)、Life Is Sweet(BCレディーズクラシック、サンタマルガリータH)がいる。「稽古の雰囲気は悪くない。一生懸命に走るし、気持ちは前向き。体つきもいい。まずはマイルぐらいが良さそう」と鹿戸雄一調教師。鞍上は調整中となっている。 【10月14日(月) 東京芝1800m】 ◆デンクマール(牡、父モーリス、母リリーノーブル、美浦・田中博康厩舎) 母はアーモンドアイやラッキーライラックなどと同世代で、阪神JF2着&桜花賞3着&オークス2着とGIの舞台で活躍した。この馬が初仔になる。先週の追い切りは毎日王冠に出走したローシャムパークも含めた3頭併せの真ん中に入り、しっかりと負荷をかけた。「560kgぐらいの大型馬だけど、そのわりに気持ちは前向き。まだ手前の替え方などにも不器用な部分があるので、そのあたりを修正していきたい。持っているモノはいいと思います」と田中博康調教師。鞍上はC.ルメール騎手が予定されている。 【10月12日(土) 新潟芝1600m・牝馬】 ◆ルックフォラスター(牝、父エピファネイア、母サウンドオブハート、美浦・国枝栄厩舎) 母は阪神牝馬Sの勝ち馬で、阪神JF3着など活躍した。叔母にカフェブリリアント(阪神牝馬S)がいる。当初は前開催の中山3週目を目指していたが、ここにスライドして態勢を整えてきた。鞍上は菅原明良騎手が予定されている。 (取材・文:竹之内元)