恐竜の着ぐるみが乗客を見送った「恐竜列車」1周年記念セレモニー＝7月15日、福井県福井市のえちぜん鉄道福井駅

　えちぜん鉄道の観光列車「恐竜列車」が7月15日、昨年7月の運行開始から1周年を迎え、福井駅でセレモニーが開かれた。同列車を応援する市民グループが恐竜の着ぐるみ姿で登場し、福井県立恐竜博物館（勝山市）に向かう親子連れらを見送った。 　恐竜列車は勝山永平寺線の福井駅と勝山駅を結ぶ直行便。2両編成の車両の外装に70種類以上の恐竜が描かれ、車内にも恐竜モニュメントを設置。事前予約制の定員50人で、冬季を除く土日祝日に1日1往復を運行している（夏休み、ゴールデンウイーク期間は毎日運行）。 　セレモニーには、SNS（交流サイト）で「#勝手にえちてつ」と銘打ち、恐竜列車の乗客見送りなどの盛り上げ活動を展開している渡辺洋さん（55）＝同県永平寺町＝らのグループが参加。色とりどりの恐竜6体に扮し、列車に乗り込む乗客に1周年記念ポストカードなどを配った。 　子どもたちは恐竜の見送りに大はしゃぎ。初めて恐竜博物館に行くという京都府京都市の親子は「列車内にも大好きな恐竜がたくさんいて楽しみ」と話していた。 　えち鉄によると、7月7日までの恐竜列車の利用状況は、往路の1便当たりの平均乗車人数が46.5人（乗車率93.1％）、復路は28.2人（同56.5％）。15日から夏休み期間に入り、9月1日まで毎日運行する。