味が染みた牛肉、しゃきしゃきモヤシがたっぷり! 「牛肉そば大」が不動の人気
[胃心地いいね](801) 食堂ひまわり 国頭村鏡地267 国頭村鏡地にある「食堂ひまわり」は、1978年開業の老舗大衆食堂だ。店舗の外壁に直接書かれた店名はほとんど消えかけ、歴史を感じさせる。店を切り盛りするのは前田信子さん(81)と長男の悟さん(58)。地元民や観光客、ツーリング客から愛されながら47年目に入った。 この記事の他の写真・図を見る 室内は年季の入った花柄のテーブルクロスを敷いた食卓3列と、座敷席で最大35人が入る広さ。入り口近くに置いたラジカセからは昭和のギタリストが弾く演歌曲が流れ、アットホームな雰囲気が漂う。 メニューは全9品。不動の人気は「牛肉そば大」(800円)だ。黄金色の特製スープは鶏がらや豚だし骨、4種の野菜とシイタケからだしを取る。特製ダレとニンニクで炒めた牛肉とたっぷりのモヤシを麺の上にのせ、黒こしょうをまぶすと出来上がり。滑らかな口当たりのスープに麺が絡み、味が染みた牛肉やモヤシのしゃきしゃき感が楽しめる。 圧力鍋で軟らかく煮込んだソーキを砂糖じょうゆで煮込んだソーキそば大(800円)や、中味汁(800円)も好評だ。 同村奥間のオクマプライベートビーチ&リゾートの建設に合わせて開店。89年に建て直して今の食堂になった。 将来は、調理師免許を持つ三男の崇さん(47)がお店を継ぐ予定だ。 だが、信子さんは「体が動く限り続けたい。やめると、体内時計が狂ってぼけるから」と語る。「『やっていないかと心配したよ』って何十年ぶりに訪ねてくる客も結構多くて、元気をもらうね」と笑った。 悟さんは「同じ食材を使っても、母と同じ味はなぜか出せない。店の魅力だね」とほほえんだ。 (北部報道部・比嘉海人) 【お店データ】営業時間は午前11時~午後4時。火曜日定休。約10台止められる駐車場の他、近隣に無料駐車場もある。電話0980(41)2175