懸念すべき副作用も…「サウナ」ダイエット効果&安全に入るために覚えておきたいこと
体重を落とす方法は一つじゃない。あなたがすでに食事を改善し、定期的に運動をしているのだとしたら、他の方法を探したくなるのも無理はない。ダイエット法としてネット上によく出てくるのが、サウナに座ること......。確かにサウナの健康効果は称賛されている。でもそれが、ダイエットにも役立つなんて本当かな? それとも、サウナはウェルネスの一環として楽しむもの? 【写真】いくつ知ってる?サウナに隠された7つのメリット 「サウナ」という用語は、高温の部屋そのものを表す際に使用されることが多いけれど、サウナには大きく分けて2つのタイプがある。1つは「ドライサウナ」で、サウナ室の温度は150度~195度、相対湿度は20%未満に保たれており、もう1つは、温度が110度~120度、相対湿度が90%~100%に保たれている「スチームサウナ」だと説明するのは、サウナ研究者で統合医学医のジョイ・フセイン医学博士。簡単に言うと、ドライサウナは乾熱を利用したもので、スチームサウナは湿度の高い状態を特徴とするもの。 それぞれにメリット、デメリットはあるけれど、体重への影響は大して変わらないよう。ここからは、サウナとダイエットについて知っておくべきことと、サウナの安全な利用法について学んでいこう。
サウナにダイエット効果はある?
サウナに入る前と後で体重を計ると、入った後のほうが体重が若干減っているはず。それはなぜ? 室内が暑くて汗をかくから。 「サウナに座っている間に、体内の水分量が減ることがあります」と話すのは、『The Small Change Diet』の著者で管理栄養士のケリー・ガンズ。でも、水分量が減ることの問題は、減った分の体重がすぐに戻ること。「水分補給をすると、体重は元に戻ります」とガンズ。 これにはフセイン医学博士も同意見。「サウナを利用することが、持続可能で意味のある減量につながることを示す優良なエビデンスはほとんどありません」 でも、だからといってサウナに入ることがダイエットに役立たないわけじゃない。『The Little Book of Game-Changers』の著者で管理栄養士のジェシカ・コーディングは、サウナが体重の減少に間接的な影響をもたらす可能性を指摘している。「多くの人がサウナを利用する理由の1つは、サウナのリラクゼーション効果です」とコーディング。「ストレスは減量の妨げになるほか、(ストレスを晴らす手段として)人は健康を損なう習慣に傾きやすくなるため、間接的なメリットが得られるでしょう」 でも、サウナだけで痩せようとするのはよくないとガンズは言う。「私なら、サウナが体重を減らすのに効果的だとは言いません。包括的に取り組んでいる減量プランの効果を支えるうえでサウナを利用するにはいいですが、体重に大きな変化をもたらすものではないでしょう」