【競泳】本多灯「今年が五輪じゃなくて良かった」葛藤の中で銅メダル獲得 男子200mバタフライ
◇世界水泳選手権 競泳 男子200mバタフライ決勝(26日、マリンメッセ福岡) 前回大会銅メダルの本多灯選手が26日、200mバタフライ決勝で2年連続の銅メダルを獲得しました。 【画像】0秒04差 2年連続で銅メダルを獲得した本多灯選手 レースを終え「メダル取れたことは本当に嬉しいです。この一言に尽きます」まず初めにコメントした本多選手。 「不安とか、自分自身がかけていたプレッシャーが大きかった。引っかかっていたものはあったが、それ以上にメダルを取りたいという気持ち、この会場で自分の泳ぎがしたいという強い気持ちがあった。今回できなかったけど、金メダルを獲りたい、世界一取りたいという大きな思いはずっとブラさずに、この世界水泳をやり遂げられたのかなと思っています」と率直な感想を語りました。 迷いや不安、怖さなど様々な感情がありながらの試合だったといい、試合直前の心境について「200mバタフライやるんか、という。正直な気持ち、不安が大きかった。(自分)らしくない」と当時の心境を明かしました。 「そういう気持ちを含めての試合。初日(400m個人メドレー予選敗退で)上手くいかず、でもここまで上手く持ってこれたので、そういう意味でも、決勝はうまく泳げた。来年がパリ五輪で、今年じゃなくてよかった。そういう方向に捉えながら来年に向けていきたい」と前向きな考えを示した本多選手。 「ちゃんとこの舞台で戦えていることは自信に繋げていいところ。反省する部分のほうが多いけど、いろんな意味で、プレッシャー押しのけての3位だと思っています。かわらず僕に期待してくれればうれしいです」とアピールしました。 今後に向け「正直、全部やったはずなのに、ここまでやって銅メダルかという気持ちはあるんですけど。それ以上に、諦めなくて良かったな、とメダルを取ったと分かった瞬間に思った。この気持ちを忘れずにやりたいです」と話しています。