俳優・山中崇史、必死にしがみついた『相棒』芹沢刑事役。現実的じゃない“3人行動”でアピール「それが僕の生き残る道でした」
『相棒』の芹沢刑事誕生!
山中さんは、『相棒 season2』の第4話から捜査一課の刑事・芹沢慶二役で出演することに。伊丹刑事(川原和久)と三浦刑事(大谷亮介)の後輩で、特命係につい情報提供をしてしまうおっちょこちょいな芹沢刑事をチャーミングに体現し、注目を集めることに。 「『相棒』は劇団出身の俳優さんが多いんですよね。扉座の先輩の六角精児さん、川原和久さん、山西惇さん、寺脇康文さん、大谷亮介さん。 僕も芹沢役でちょこっと出させてもらえるようになって、これはもうしがみつかなきゃダメだと思って。seasonいくつまで続くかなんて思ってなかったけれど、そのseasonの中でちょこっとでもいいから出させてもらおうと思っていました。 刑事は通常は2人で、現実的には3人で動くということはあまりないらしいんです。でも、僕的にはもうここにしがみついていかなきゃと思って、大谷さんと川原さんにしがみついていたんですよ。だから僕のことが本当に鬱陶しかったと思います(笑)。 『相棒なんだからさ、刑事って普通は2人。3人で動き回ることなんかないんだよ』ってよく言っていましたけど、僕もそんなこと言ってられないから、『いやいやいや、ついていきます!』みたいな感じでいたら、おもしろがってくれる人がいたんですよ。『3人でいるっておもしろいかも』みたいな感じになって(笑)」 ――「捜一トリオ」とか「トリオ・ザ・捜一」と称される人気キャラになって。 「うれしいですよね。3人でいるときに何かおもしろいことをやらなきゃっていつも思っていました。それが僕の生き残る道でした」 ――初めてのレギュラードラマが20年以上続いているというのは、やっぱり持っていますよね。 「そうですね。最初の頃、僕らは撮影が終わった後、新宿とか大泉学園とかで飲んで、『いつまで続くと思う?』って、大谷さんと川原さんと六角さんとよく話していたんですよ。『season5だったらキリがいいから5までは続いてほしいなあ』って。で、『7まで来たな、10ぐらいまでいくかも』なんて言っていたら、あれよあれよという感じで。本当にラッキーだなって思っています」 芹沢刑事はseason12で三浦刑事が依願退職した後は伊丹刑事の相棒役となり、season19で篠原ゆき子さん演じる出雲麗音刑事が捜査一課に配属されてからは、先輩としての役目も担うことに。 次回は水谷豊さん、扉座の先輩でもある六角精児さんとのエピソード、2024年6月6日(木)に初日を迎える主演舞台『ハロウィンの夜に咲いた桜の樹の下で』も紹介。(津島令子)