衆議院選挙 各小選挙区の候補者を紹介【栃木5区】
とちぎテレビ
衆議院選挙の候補者紹介、自民党の幹事長も務めた前職に新人3人が挑む栃木5区です。 足利市や佐野市など県南が選挙区の栃木5区。今回から西方地区や大平地区など平成の大合併の後の栃木市全体を含むよう区割りが変わりました。 立候補したのは、届け出順に 日本維新の会の新人・谷古宇勘司候補(73) 自民党の前職・茂木敏充候補(69) 日本共産党の新人・岡村恵子候補(71) 無所属の新人・亀山陽三候補(63)の4人です。 【谷古宇候補】 公示の2日前に名乗りを上げた谷古宇候補は、埼玉県の県議として8期連続当選を果たし議長も務めました。 実業家の父が自民党の田中角栄元首相に近かったことから10代の頃から薫陶を受け「最後の門下生」として政治家に。 東日本大震災とその後の政治状況を受け、新しい日本を建て直そうと2012年の衆議院選挙から「日本維新の会」で立候補しています。 今回が3度目の国政への挑戦。若い世代の賃上げや妊娠・出産・子育ての完全バックアップと大学までの完全無償化などを掲げ、「私たちの国を変えよう」と訴えます。 【茂木候補】 岸田前政権で自民党の幹事長を務めた茂木候補。 外務大臣や経済産業大臣など数々の要職を歴任し、9月には初めて総裁選に立候補しました。 小学校時代は市街地から離れた分校に通い、地方の良さも痛みも自分が一番わかっていると全国を巡って呼び掛けました。 日米貿易交渉では当時のトランプ大統領から「手ごわい交渉人」と呼ばれるほどの実務能力を発揮。 政治とカネの問題で自民党に逆風が吹く中、多くの仲間や後輩の応援で地元での演説時間はわずかですが「経済成長で所得を増やし地場産業や農業の支援、災害に強いまちづくりを進める」と訴えます。 【岡村候補】 宇都宮市生まれで障がいがある子ども達の施設で25年間保育士として務めた経験がある岡村候補。 佐野市の市議会議員を6期務め国政への挑戦はこれが3度目。今回も「大企業優遇からくらし優先の政治への転換」や憲法9条をいかし「戦争国家づくり」をストップさせると訴えます。 また、自民党の裏金問題は「組織的な犯罪」だと厳しく批判し「自民党の政治を終わらせよう」と呼び掛けます。 長期的な景気停滞、「失われた30年」から脱却するため大企業の内部留保への課税で得た財源で最低賃金を1500円に引き上げのほか教育では給付型の奨学金を創設を公約に掲げています。 【亀山陽三候補】 佐野市出身で高校時代はラグビー部で全国大会に出場した亀山候補。 中学校の英語教諭を16年務めた経験があり、政治家を目指して独自で学んできました。 「日本が自立し、誇れる国に」をスローガンにこの選挙を戦っています。 公約は「日本人自らの手で新たな憲法を制定すること」や「国会議員の世襲の禁止」など大きく5項目を掲げていて、特に教育では「知識偏重・学歴至上主義ではなく感性が豊かな子どもを育てる『徳・体・知』の教育を」と呼び掛けます。 また、農林水産業を振興し食料自給率を上げることにも力を入れるとしています。
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