一年に一度しか実家に帰省できません。離れて暮らす親が心配です。何か防犯対策をすべきでしょうか?
特殊詐欺や強盗など、高齢者が巻き込まれる犯罪被害が連日メディアで報道されています。一年に一度しか実家に帰省できず、離れて暮らす親御さんが心配な人は多いのではないでしょうか。 本記事では、離れて暮らす親御さんのために何か防犯対策をすべきなのかということを考えていきます。具体的な防犯対策についても紹介するため、ぜひ参考にしてください。
離れて暮らす親のことを心配している人は約8割
セコム株式会社(東京都渋谷区)が、2020年2月に、70歳以上の親と違う県に住んでいる全国40代50代の男女500名を対象に行った「親の見守りについての調査」によると、離れて暮らす親と会う機会は「年1回以下」が3割以上、「年2~3回以下」も6割以上という結果となりました。 実家に帰省したい思いはあっても、仕事や育児などで帰省できない人もいるでしょう。また、離れて暮らす親のことを心配している人は約8割にも上り、その理由として9割以上の人は健康面を挙げています。 同調査によると、離れて暮らす親を心配する気持ちがある一方で、何か対策をしている人は4割以下にとどまっています。対策の内容については、電話やLINE・メールなどを挙げる人が多く、公的なサービスや民間の見守りサービスを利用している人は少ないようです。
何かしらの防犯対策はしたほうが安心
実家に防犯対策をすべきか、悩んでいる人は多いのではないでしょうか。結論からいうと、何かしらの防犯対策はしたほうが安心です。 警察庁によると、2019年中の刑法犯認知件数に占める高齢者の被害件数の割合は12.3%で、年々増加傾向にあります。特に詐欺などの知能犯や、暴行・傷害などの粗暴犯が増加しています。中でも、高齢者が特殊詐欺の被害に遭うケースがあとを絶ちません。 これらの現状を踏まえて、特殊詐欺や強盗などに対する何かしらの対策を行ったほうが安心でしょう。離れて暮らす親御さんの健康面を心配して、定期的に電話やLINEをしている人は多いと思いますが、それだけでは特殊詐欺や強盗に対する対策としては不十分です。