【MotoGP】マレーシアGPでワイルドカードのバウティスタ、単なるご褒美参戦にはならない? 「グリッドに並ぶためだけに向かう訳では無い」とチーム側
今週末11月10日から開幕するMotoGPマレーシアGP。今回はドゥカティからアルバロ・バウティスタがワイルドカード参戦を行なう予定となっているが、チーム側はこれを単なる“ご褒美”の参戦になるとは思っていないようだ。 バウティスタは2018年までMotoGPに参戦したあと、WSBK(スーパーバイク世界選手権)へと転向。2022年にはドゥカティで初王者に輝き、2023年も引き続き強さを発揮し、WSBK2連覇を達成した。 そんなバウティスタは今週、5年ぶりにMotoGPのレースに戻ってくる。2023年6月と8月にMotoGPマシンのテストを行なった際にパフォーマンスを発揮し、ワイルドカード参戦の実現へと繋がったのだ。 現役のWSBK王者がMotoGPに戻ってくるということで、どんな走りを見せるのかは今週末の注目のトピックであることは間違いない。そして、単に楽しむためだけのワイルドカードにはならないかもしれない。 WSBKで所属するAruba.it Racingのステファノ・チェッコーニ代表は、バウティスタがMotoGPで「ただグリッドに並ぶために行くわけではない」と語っている。 「アルバロはグリッドに並ぶためだけにそこに向かう訳では無いからね。それはなんとも言えない」 チェッコーニ代表はWSBKの公式サイトでそう語った。 「彼はテストに臨んで、それを楽しんだ。それは(王座獲得の)賞品のようなものだった。2回目があったのは偶然のようなものだったんだ」 「彼は心の中では、なにか大きなことを考え始めていると思う」 「もちろん、1回だけの参加で勝利を狙うことはできないだろう。だが彼がちょっと楽しむためだけに、そこへ向かうとは私には思えない。特に暑いコースでは、彼は競争力があることを期待していると思う」 「(WSBKの)チャンピオンシップはすでに終了しているため、プレッシャーはない。だから彼は自分のチャンピオンシップのことを考えずにワイルドカードを楽しむことができるんだ。間違いなく、楽しいだろうね」 バウティスタがドゥカティ・デスモセディチGPでどんな走りを見せるのか? その答えは10日のプラクティス1から明らかになってくるだろう。
Lorenza DAdderio