元阪神エース・井川慶氏の視点 巨人優勝の要因に挙げた選手とは「チームを引っ張った存在感」
「広島1-8巨人」(28日、マツダスタジアム) 巨人が阪神とのデッドヒートを制し、4年ぶりのリーグ優勝を決めた。元阪神エースで、デイリースポーツ評論家の井川慶氏は、巨人の優勝の要因の一つに、菅野の存在を挙げた。 【写真】最高の相棒・小林と抱き合う菅野 岡本和も仲良しの2人がうらやましそう 「一番は菅野投手じゃないですかね。昨年は4勝だったところから、この日で15勝という数字の部分が一つ。あとは結果を残したところと重なりますが、チームを引っ張った存在感じゃないでしょうか」 今年の2月、井川氏は巨人の沖縄でのキャンプを訪問。その時に「チーム全体の明るさというか、雰囲気の良さを感じた」というが「セ・リーグの中で、戦力的にずば抜けているというわけではないかなと思っていました」と話す。だからこそ、投手陣の軸として菅野がもたらした影響というのは大きかった。 「先発陣では戸郷投手もいましたし、シーズンを通した戦いを振り返った時に、巨人は大きな波がなく戦えていた感じがしますよね。あとは先発投手の起用にしても、全ての試合を見たわけではないですが、変に代えることなく、引っ張るところは引っ張るとか、そこは捕手出身の阿部監督らしいところだったのかなとも思います」 また、巨人のチーム作りの上で井川氏が感じたのは、若手選手の躍動だった。「例えば浅野選手は高卒2年目であっても、終盤の優勝争いの大事な時期に、右投手相手でも使われて経験を積みましたし、投手陣でも若手で言うと井上投手は素晴らしいピッチャーで、今後が楽しみですよね。育てながらリーグ優勝というのを、就任1年目から達成されたのはすごいなと思います」と、巨人の優勝をたたえていた。