イスラエル大統領、ハマスとの戦闘めぐり「今の状態で和平合意考えることはできない」と強調
イスラエルのヘルツォグ大統領はイスラム組織ハマスとの戦闘をめぐり、「今の状態で和平合意について考えることはできない」と強調しました。 ヘルツォグ大統領は18日、スイスで行われている世界経済フォーラムの年次総会、 いわゆる「ダボス会議」に参加しました。その中で、「ガザ地区での悲劇から目を背けているわけではない」としながらも、「まともなイスラエル人は今の状態で和平合意について考えることはできない」と述べ、ハマスのせん滅に向けた攻撃を続ける考えを強調しました。 こうした中、イギリスのフィナンシャル・タイムズは、18日、アラブ諸国が数週間以内に、ガザ地区での停戦と人質の解放を含む計画を発表する予定だと報じました。 計画には、西側諸国によるパレスチナの国家承認や国連への加盟のほか、イスラエルとサウジアラビアの国交正常化の交渉も含まれるということで、アラブ諸国の高官の話として「中東での紛争の拡大を防ぐためのものだ」と伝えています。 ただ、イスラエルのネタニヤフ首相は、パレスチナ国家の樹立を拒否する考えを改めて示していて、アラブ諸国による計画が進展するかは不透明な情勢です。