石川遼、新シャフトで難コース攻略へ 全米女子オープンの日本勢躍動に「レベルの高さを物語っている」
◆男子プロゴルフツアー メジャー初戦 BMW日本ツアー選手権森ビル杯 プロアマ戦(5日、茨城・宍戸ヒルズCC西C=7430ヤード、パー71) ツアー18勝の石川遼(カシオ)が最終調整。今大会は過去10度出場し、最高は15位(2010年)、予選落ちは半数の5度と好成績をおさめているとは言えない。それでも、コースは「大得意です」と高らかに話し、報道陣を笑わせた。 今週からドライバーのシャフトを変更し、難コースに挑む。「自分のスイングのタイミングに合っている。昨日打って、今日全ホール使っていい感じだった」と早速、手応えを実感している様子。メーカーから試打を打診されテストしたところ、好感触でいきなりの投入を決定したという。新たな武器を味方に、上位を目指す。 また、前週は笹生優花が全米女子オープンで、日本勢男女通じて史上初のメジャー2勝を達成。さらに、トップ10に5人が入るなど、日本勢の躍動が大会を通じて目立った。「日本の女子ツアーのレベルの高さを物語っている」と舌を巻いた。次週の海外メジャー、全米オープン(13日開幕、ノースカロライナ州パインハースト・リゾート)には石川を含め、現時点で日本勢は6人が出場予定。日本ツアーを主戦場にする選手は4人のみにとどまり、「日本ツアーからどれくらいメジャーに出られるかは、ワールドランクのポイントになる。ツアー自体のレベルの高さを世界に認められないと。それが一回下がってしまったことは重く受け止めている」と選手会副会長らしく危機感を感じていると話す。それでも、「それを挽回できるメンバーが日本ツアーにはそろっている」と国内の男子ツアーのレベルの高さを強調した。 今年は17番が改修され、グリーンが池の方に大きく広がった。「よりスリリングというか、難しくなった。それが勝負を分ける可能性も十分にあるチェンジなので、そこは警戒しながらやりたい」と印象を語った。「一つ一つのショットに意味をもって、次につながるように打てている。こういう状況を楽しみながらやりたいし、良い準備をしたい」と意気込む。国内メジャーでの好成績を弾みに、米ツアーへ向かいたい構えだ。
報知新聞社