春再び 選手紹介/3 大村侑希選手(2年) 兄の背追い、夢舞台へ /愛媛
<第91回選抜高校野球大会 センバツ> 身長185センチ、体重85キロでチーム内でひときわ存在感を放つ。安定した打撃が信頼され、新チーム結成以来、1番を任されてきた。 松山聖陵が初めて甲子園に出場した2016年、兄・弘稀さん(20)はスタメンで出場。中学3年だった当時、夢舞台で活躍する兄の姿を目に焼き付けた。「この場所でプレーをしたい」。兄の背を追って野球部の門をたたいた。 入寮する部員が多い中、あえて自宅からの通いを選んだ。自転車で片道約30分。それでも土日の練習では誰よりも早く開始30分前に学校に到着し、グラウンド整備から始める。 試合前は必ず午後9時までに寝る。「よく寝ると体の動きもかなり良い」と言うほど睡眠が好きだ。男性3人組ボーカルユニット・ベリーグッドマンを寝る前に聴くことが自分へのご褒美。「リードオフマンとして初回塁に出てチームを勢いづけたい」と練習に打ち込む。【遠藤龍】