闇バイト、関わらないで! 熊本県内の全高校に警察官ら派遣し注意喚起 県警
「闇バイト」に関わった若者が犯罪行為に加担させられる事件が全国で相次いでいることから、熊本県警は県内全ての高校に警察官や県警OBを派遣して生徒たちに注意喚起する緊急対策に乗り出す。 熊本の教育・子育て
各署の担当警察官らが、年内にも全日制の高校73校を訪問する。全校集会などの時間を利用し、闇バイトの勧誘手口や犯罪に巻き込まれる危険性を伝え、関わらないよう呼びかける。定時制や通信制、特別支援学校でも啓発する。 首都圏で相次ぐ強盗事件では、合法の仕事を装って交流サイト(SNS)で集められ、闇バイトの実行役をさせられる若者が多い。県内では10月、闇バイトに応募した男子高校生が脅される事件が発生し、職業安定法違反容疑で、飲食店従業員の女(18)と男子高校生(16)の姉弟=熊本市=が逮捕された。 県警の平田美和少年保護対策室長は「闇バイトの実態を理解し、生徒には関わらないようにしてもらいたい。万が一、応募してしまった場合はすぐに警察に相談してほしい」と話している。(松冨浩之)