沖縄本島“揺れなく津波警報”避難で混乱も 台湾地震
日テレNEWS NNN
3日朝、台湾を震源とする大地震が発生した影響で沖縄県には一時、津波警報が発表されました。沖縄から中継です。 私はいま、那覇市の中心部にある那覇市役所の前に来ています。 市役所は市が指定する津波避難施設の一つですが、それでもこの場所の海抜は2メートル、海からの距離は500メートルほどですから、高さ3メートルの津波が来るとの警報には大きな不安を感じました。 3日朝、津波警報が出されると、那覇市役所には多くの住民のほか外国人観光客らも避難しました。 職員が上層階への移動を呼びかける姿や避難した人たちがバルコニーから、不安そうに辺りを見渡す様子などが見られました。 また、台湾に近い石垣島では高台に車で避難する人たちが多くいたため、一時大渋滞となるなど混乱する様子も見られました。 沖縄県によりますと、今回の地震と津波による人や家屋などの被害は確認されていないということです。 ーー住民や観光客らの避難は、スムーズに進んだんでしょうか。 まずこちら那覇を始め沖縄本島では震度1すら記録しておらず、揺れがないのに津波警報が出た形です。 私はスマートフォンのエリアメールで津波警報に気づきましたし、消防の広報車なども避難を呼びかけて回っていましたが、言語の壁がある外国人観光客らも含めて、すべての人に切迫した状況が伝わったのか、疑問が残ります。 実際、警報が出た後も、普段と変わらない様子で、街中を走る車や歩く人の姿が少なからず見られ、警報が解除されるまで、はらはらし通しでした。 まわりを海に囲まれた沖縄県で、いざ津波が来たとき、いかに迅速な避難を実現するのか、今回の警報があらためて課題を浮き彫りにした形です。