柴田恭兵、舘ひろしとの出会いに感謝「舘さんじゃなかったらこんなふうにはできなかった」<帰ってきた あぶない刑事>
俳優の舘ひろしと柴田恭兵が6月5日に都内で開催された映画「帰ってきた あぶない刑事」大ヒット御礼舞台あいさつに登場。“あぶ刑事”の大ヒットを会場の観客と祝った。 【写真】会場の観客と一緒にオリジナルデザイン缶で乾杯する舘ひろし&柴田恭兵 ■8年ぶりの「あぶない刑事」が大ヒット中 1986年のテレビドラマ放送開始から38年。社会現象を巻き起こすほどの人気で、ドラマ&映画史上において伝説を作った「あぶない刑事」シリーズは、“ダンディー鷹山”=タカ(舘)&“セクシー大下”=ユージ(柴田)の最強バディによる軽妙なトークと激しいアクション、他の刑事ドラマとは一線を画すオリジナルな世界観で数多くのファンを魅了し愛され続けてきた。 2016年の映画「さらば あぶない刑事」から8年の時を経て5月24日に劇場公開されると、公開から3日間の観客動員数が25万人を超え、週末観客動員数ランキングで1位を獲得。往年のファンはもちろん、「見たことなかったけど番宣で気になって見たら面白かった」というライトな層まで、幅広い支持を集めた。そんな大ヒットを受けて登壇した舘と柴田は、この日のために作られた「あぶ刑事」デザインのオリジナル缶を手に、「38年間の感謝を込めて…あぶ刑事ベイビー、乾杯!」という発声で観客と乾杯した。 公開から約2週間がたち、大ヒットを記録しているということで舘は「ゴルフの練習場に行ったんですけど、突然『あぶない刑事、見ました』って言われて。(その他にも)いろんな所で『見ました』って言われて、今までとちょっと違うのかなという感じです」と、大きな反響が寄せられていることを明かす。 一方、柴田も「僕も友達が『娘と見ました』と。初めて娘を連れて行って、“あぶ刑事”を見せて『感動した』と。うれしかったです」と友人家族のうれしい反応を伝えつつ、「あと始球式をやったんですけど、草野球仲間が『ナイスピッチングだ!』と」と、5月25日に行われた横浜DeNAベイスターズVS広島東洋カープの試合でのセレモニアルピッチの反響にも触れ、会場からは大きな拍手が寄せられた。 それを受けてMCからピッチングの手応えを聞かれ、柴田は「あと50キロくらいスピードは出せるんですけど、とりあえずストライクゾーンに投げたほうが受けるから、コントロール重視で。あとはどこに飛んでも(アンパイア役の)舘さんがストライクとコールしてくれるので(笑)。舘さんに任せて頑張って投げようと…」と振り返ると、舘は「いい球でしたね。投げる前に『舘さん、どこにいってもストライクって言ってくださいね』って言われたから…(笑)」とネタばらしもしながら、「でも、本当にいい球でした」と相棒のピッチングを称えた。 「あぶない刑事」といえば、38年前のテレビドラマ放送開始当初から「タカとユージのプライベートは絶対に見せない」というコンセプトがあり、これまで2人のプライベートは謎に包まれていたが、今作では「それもいいんじゃないか」と、少し2人のプライベートが垣間見えるシーンがある。 そんなタカとユージのプライベートシーンについて、元々イメージしていたことはあったか問われると、舘は「私のイメージとしては僕らが一緒に暮らしている部屋はもうちょっとガサツというか、もうちょっと古いアパートというか。(実際は)ちょっときれい過ぎたかなっていうのがあるんですけど、あれはあれでいいかなって」と話し、柴田は「タカとユージが一緒に住んだら、ユージはとってもかいがいしく、料理、洗濯、お買い物も行って世話を焼くだろうなと。タカは結構神経質なところがあって、隅の埃を拭いたりして、きれい好きで。食器洗いは2人でしよう、など約束事は何個かあるだろうなというイメージでした」と、かなり生活感のある具体的なイメージを持っていたことを打ち明け、笑いを誘っていた。 ■舘いわく「“あぶない刑事”=柴田恭兵」 スタートから38年もたつと流石の舘でも「走るのがしんどい(笑)」と感じることもあるそうだが、それでもブレない思いとして「『あぶない刑事』が始まった時から、『あぶない刑事』ってやっぱり恭サマだと思うんです。僕がやっていることって38年前から非常にファンダメンタルなことで、“土台”だと思っていて。『あぶない刑事』のフォーマットはその上に建てた恭サマ、家で言うと“建物”。恭サマが『あぶない刑事』だとずっと思っています」と力説。 一方、柴田は「舘さんの懐の広さ、優しさに助けられて。でも、本当に舘さんに出会えて、舘さんじゃなかったらこんなふうにはできなかったと思いますし、とってもすてきな出会いだったなと思っています」と、舘と柴田の2人だからこその最強タッグであり、38年たった今も多くのファンに愛される作品ができたことを強調した。 それを受け、舘も「そうですね。2人でこの『あぶない刑事』という作品をやろうと思った黒澤満さんと長谷部(安春)監督、この2人の出会いは奇跡だと思います」としみじみと振り返り、会場からは大きな拍手が送られた。 そして今作のプロモーション稼働(舞台あいさつなど)は最後ということで、それぞれファンに向けて「38年間ありがとうございます。『あぶない刑事』単独の映画としては興行成績の記録を更新しているところでございます。皆さん何度も見ていただいて、もっと成績を上げたいと思っています(笑)。本当にありがとうございます」(舘)、「『帰ってきた あぶない刑事』なんですが、帰ってこさせてもらって本当に感謝しています。皆さんの応援のおかげでこんなに長く『あぶ刑事』をやってくることができました。心から感謝しています。ありがとうございました」(柴田)と、感謝を込めてメッセージを送った。 映画「帰ってきた あぶない刑事」は全国公開中。 ◆取材・文・撮影=月島勝利(STABLENT LLC)