ファンいるはず…「金曜ロードショー」の映写機おじさん、京都でグッズになって登場
「京都市京セラ美術館」(京都市左京区)で開催中の『金曜ロードショーとジブリ展』では、この2つの深い関係性とその軌跡を紹介するだけでなく、ユニークなグッズも勢揃い。ある年代以上であれば、非常に懐かしく、心ときめく某キャラクターのグッズが限定販売されている。 【写真】かわいい…金ローの映写機まわすおじさん、ぬいぐるみに ■ 知ってた?「フライデーおじさん」 長年にわたり、地上波ゴールデンタイムの映画番組として親しまれている日本テレビ系の「金曜ロードショー」(以下金ロー)といえば、1997年~2009年まで2代目のオープニングを飾っていた、あのおじさんを思い出す人も多いだろう。シルクハットを被り、映写機をまわす小太りのレトロなおじさんだ。彼の名前をご存じだろうか? 彼の名は、『フライデーおじさん』といい、実はジブリと深い関係にある。生みの親は、宮崎駿監督であり、映像化したのは、ジブリを支えた日本屈指のアニメーターで『耳をすませば』の監督を務めた近藤喜文監督なのだ。 さらに、おじさんは、スタジオジブリの公式X(旧ツイッター)にたびたび登場し、宮崎監督によって『フライデーおじさん』と命名された経緯がある。おじさんが登場する2代目のオープニングそのものがスタジオジブリ制作のオリジナルムービー(音楽:久石譲)だったのだ。 このように金ローとジブリ作品は、深い関係性があり、その軌跡を各作品の名シーンの絵コンテと放映時の時代背景とともに紹介する同展。ミューアジアムショップでは、フライデーおじさんが幅広い形で限定グッズとして展開され、人気を博している。 なかでも秀逸なのが、フライデーおじさんマスコットぬいぐるみ(税込2750円)だ。 おじさんのふくふくとした丸いフォルムとつぶらな瞳でみつめる姿が立体化され、愛らしい。ほかにも、ブランケット、ポーチ、トートバッグなど、レトロテイストなグッズになっている。 ■ どの作品かわかる人は…相当なジブリマニア? 同展限定のユニークグッズはまだまだある。イエローのジンジャエールをバックにフライデーおじさんならぬ、フライデー釜爺(かまじい/『千と千尋の神隠し』)のオリジナルラベルがユーモラスな「金曜ジンジャエール」や「ヤモリの黒焼きチョコレート」も。 このチョコのモチーフとなった、ある意味ジブリ飯とも言える「ヤモリの黒焼き」に至っては、一瞬、どの作品のどのシーンに出てくるのか悩んでしまったが、みなさまはお分かりだろうか?釜爺と同じく『千と千尋の神隠し』登場するあの人物が食べているので、作品を見返してチェックしてみて欲しい。ジブリマニアなら、ぜひとも買い求めたい逸品だ。 その他、同展の限定グッズだけでなく、3月16日にジブリパーク(愛知県長久手市)に新たにオープンしたばかりの「魔女の谷」の限定商品やジブリ美術館(東京都三鷹市)のミュージアムショップ「マンマユート」で販売中のグッズも同時に入手できるので見逃せない。 『金曜ロードショーとジブリ展』は、「京都市京セラ美術館 本館 北回廊2階」にて6月29日まで開催。料金は一般1800円ほか。 取材・文・写真/いずみゆか