一級建築士ママが悟った「"家事がラクになる間取り"なんて存在しない」家事負担を減らすカギとなるものとは?
① 子どもが自分でやりたくなる仕組みづくり
私が参考にしているのは、保育園の収納です。おうちではお片付けが苦手な子どもも保育園ではできる。先生の目があるのはもちろんですが、教育の現場は子どもが自分でできるように考えられています。例えば、収納には扉がない物を採用し、お片付けがワンクッションで出来るようにする。収納の中には余裕をもたせて、子どもでも出し入れがしやすいように配慮しています。子どもの使いやすい仕組みをつくることで「行動にうつし自分で挑戦する力」を伸ばすきっかけを作りたいと思い、保育園の収納計画を参考に取り入れています。
② 自分だけの場所をつくる
わが家では子ども達それぞれに自分だけの収納スペースを与えています。現在はそれぞれ大切なおもちゃが入っています。このスペースに関しては、一切口出ししない約束にしています。溢れるレベルになってきたら、一緒に入っているモノを整理してあげるようにしていますが。自分だけの場所という安心感を与えつつ「自分で管理する力」を伸ばすことが出来たらと思っています。
③ 洋服を自分で決めさせる
基本的に、その日着ていく洋服は子ども達自身で決めさせています。子どもが洋服を選んでいる際に気を付けている点は、急な寒暖差などで配慮が必要なとき以外は基本的に口出ししないようにしています。大人ではちょっと気になるような色や柄の組み合わせでも(笑) 環境づくりのポイントは出来るだけLDKに洋服収納を置くということ。特に幼いうちは洋服を着替えるためにわざわざ別の場所に移動するのは大変です。出来るだけ子どもの目に留まる場所においてあげることが大切。又、もう一つのポイントは、洋服の数は子どもでも選択出来る枚数にすること。洋服の枚数が少ないことで子ども自身でも選びやすくなります。選択する時間が短くなることも親にとっては助かりますよね。 洋服の選択や身支度を通して「自分で決める力」を伸ばすことが出来たらと思っています。
④ 今の気持ちを「言葉」で伝える
少し前の私はどんなに大変な時でも、その辛さを子供に伝えることはよくないのではと思っていました。しかしイライラした気持ちを隠すことは難しく「ママのかお、こわいよ」なんて言われることが増えていました。このままではいけないと思い、言葉で今の気持ちを伝えるようにしたんです。それからは「ママちょっと大変なんだ…」「手伝ってほしいな…」としっかりと言葉で伝えることを意識するようにしています。親が子どもの気持ちを分かりたいと思うのと同じで、子ども達も親の私たちが何を思っているか知りたいんですよね。言葉で伝えるようになってから、少しずつ家事を手伝ってくれたり、身支度などは自分たち自身でやるようになった気がします。