【高校野球】石川・金沢学院大附が延長タイブレークを制して8強入り
◆春季高校野球石川県大会 ▽3回戦 金沢学院大附10-4石川県工=延長10回=(29日・金沢市民) 3回戦4試合が行われた。シード校の金沢学院大附は、タイブレークの延長10回の末、10-4で石川県工を下して8強入りを決めた。延長10回の攻撃では、2死満塁からセカンドへのフライとなったが、まさかの落球で2得点。その後は2安打で4得点を追加して勝利を呼び込んだ。越村大也主将(3年)は「全員で泥臭くプレーし、お互いにカバーしている。ヒットが出なくても、全力疾走を心がけており、自分たちの気持ちが勝ったと思います」と明るい表情を見せた。 打線に波があると言うが、この日は13安打を放てば、投手は3人のリレーで粘り強く投げ抜いた。先発した最速138キロのエース左腕、辻英慎(3年)は、5回まで4安打、2失点と力投。「ロースコアのゲームになると思っていた。試合を作ることだけを考えていました」と辻。力強いストレートとカットボールを軸に打たせて取った。1球投げるごとに帽子が脱げて宙を舞ったが「調子がいい時には落ちてしまう。サイズを小さくしたのですが…」と苦笑いを浮かべた。 5月3日の準々決勝は、遊学館と金沢泉丘の勝者と対戦する。越村主将は「厳しい戦いになる。どんな形でも全員で勝ちたいです」と闘志満々。実力校撃破で、勝負の夏へ弾みを付ける。(中田 康博)
報知新聞社