【プレミア12】森下翔太に4番の重圧なし「任されたからには最後まで」つないでかえして猛打賞
<ラグザス presents 第3回プレミア12:侍ジャパン9-3オーストラリア>◇13日◇バンテリンドーム 【写真】二塁打を放ち、ポーズを決める森下翔太 侍ジャパンの4番、阪神森下翔太外野手(24)が猛打賞の大活躍で9得点の大勝発進に貢献した。「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」のBグループが開幕し、大会2連覇を目指す日本はバンテリンドームでオーストラリアと対戦。「4番右翼」で出場した森下は、チャンスメークやダメ押し二塁打など、3安打2打点3得点で打線を引っ張った。チームは14日に台湾へ移動し、15日に宿敵韓国との2戦目に備える。 ◇ ◇ ◇ チャンスメークにダメ押しの2点二塁打。森下がこれぞ4番の働きで白星発進に貢献した。主要国際3大会(WBC、五輪、プレミア12)で阪神生え抜き選手として初の4番を任されたデビュー戦でチーム唯一の猛打賞。「まずは初戦を取れたので、チームとしてもすごくいい流れでいけた」と“MVP級”の大活躍でチームをけん引した。 「JAPAN」の主砲としてコールされるとバンテリンドームが沸いた。スタメンの「4番右翼」。「4番という打順で名前が呼ばれたときに気が引き締まった。自分としては普段3番を打つことが多いので、後ろの打順という思い」。プロ2年間の公式戦で4番はわずか1試合。それでも気負わず役割を果たした。 初回の第1打席は四球でつなぎ、3回の第2打席は遊撃強襲安打で4番初安打。その後、三塁まで進み、暴投で3点目のホームを踏んだ。2点差に迫られた7回には三塁線を破る二塁打を放つと、1死三塁から中大の2学年先輩の牧の中前適時打で生還。「牧さんが打つとチームも変わる。その前に自分がランナーで出られればチームとしても勝ちパターンになる」。強みを把握して結果に結びつけた。 まだ終わらない。6-3の8回2死一、三塁の第5打席では左中間へ2点適時二塁打。4番初タイムリーとなるダメ押し打に「点を取ることだったり、チャンスで打つことが自分に求められている。ああいう場面で回ってきて、しっかり打つことができて今日はよかった」と満足げだった。 大会連覇を目指す侍ジャパンの4番を世界一まで全うする覚悟も示した。「任されたからには最後まで4番でいきたい。チャンスメークしながら、かえすパターンで今後もやっていきたい」。15日の2戦目韓国戦から4試合は台湾で開催されるが、1次ラウンドを突破すれば再び日本で試合ができる。「この勢いで次も勝って、最終的に勝って日本に戻ってきたい」。日の丸を背負う若き虎の主砲が、国際舞台で躍動する。【林亮佑】 ▼主要国際3大会(WBC、五輪、プレミア12)での阪神打者の猛打賞は、新井貴浩が08年北京五輪予選リーグ韓国戦で3安打して以来。新井はこの試合4番一塁でフル出場し、6回には1号2ランも放った。