海外メディアはメイウェザー対天心139秒TKO勝利を酷評「馬鹿馬鹿しい」「茶番」
FOXスポーツは、「メイウェザーが3分も続かなかった戦いに遅れて現れ900万ドル(約9億8000万円)を手に入れた」との見出しを取り「ボクシング界の大物が1時間以上も(会場に)遅れて現れ、短い試合の最初の瞬間には笑みさえ見せていた。メイウェザーと日本のキックボクサーとの月曜日のエキシビジョンマッチは茶番へと成り下がった」と、試合内容を酷評した。 記事は、「28勝0敗の戦績を持つ20歳の那須川は、予定よりも90分遅れてアリーナに到着したメイウェザーをリングで思ったよりも長く待たなければならなかった。41歳(のメイウェザー)はホテルロビーの混雑で遅刻したと伝えられているが、彼のパンチ自体は遅くなっていないことをすぐに見せつけた」とレポート。 「メイウェザーは戦いが終わる前に那須川を3度ダウンさせた。那須川はメイウェザーの最初の頭へのパンチの後には、すぐ立ち上がったが、アメリカ人スターの危険な拳が放った次の2度の圧倒的なダウンからは回復するには問題があった」と続けた。 英国のBBCスポーツは「メイウェザーが那須川を3度打ち倒し、エキシビションマッチ1ラウンドで勝利」との見出しを取り「メイウェザーは900万ドル(約9億8000万円)のファイトマネーだと伝えられるボクシングのエキシビジョンマッチで日本のキックボクサー天心を倒すのにたった140秒(正確には139秒)しか必要としなかった」とメイウェザーの1回2分19秒でのTKO勝利を伝えた。 記事は「元5階級世界王者のメイウェザーは20歳(の那須川)を3度打ち倒す間、東京で行なわれた短い試合で笑みを浮かべていた」と、余裕たっぷりだったスタートの様子を紹介。「3分3ラウンドと予定されていた戦いは、那須川陣営がタオルを投げ込み、彼が涙に暮れる中で終了した」と続けた。 また記事は「メイウェザーが現れないのではないかというソーシャルメディア上での噂が拡散する中、(会場到着は)数時間遅れ、大会主催者側は彼を探し出すのに奔走していた」と裏事情を伝えた。そして、「その予定外の休憩時間の間、彼はラスベガス・ストリップにある自身のクラブに訪れるように宣伝していた」ともつけ加えた。 米国Yahooスポーツは「メイウェザーが那須川戦のTKO勝ちで900万ドル(約9億8000万円)を楽に儲ける」との見出しで「2018年を終えるにあたり、メイウェザーにとってあっという間の給料日だった。41歳のボクシング選手は『すべてがエンターテインメント』と称する東京での大晦日のエキシビションマッチでキックボクシング選手の天心をノックアウトし、900万ドル(約9億8000万円)を手に入れた」と、そのファイトマネーに注目。「この139秒の戦いにファンは2時間も待たされ、過去2か月間宙に浮いた状態と伝えられてきた中で実現した。メイウェザーにとっては、秒給6万5000ドル(約590万円)、時給2億3300万ドル(約212億円)の収入となった」と皮肉たっぷりに報じた。 CBSスポーツは「メイウェザーがRIZIN.14のボクシングエキシビションで那須川をノックアウト」との見出し。「『マネー』は日本の大晦日で大きな給料日のため、軽い仕事を入れた」と、こちらもファイトマネーと試合内容のギャップに注目した。 記事は「メイウェザーは日本の月曜日の夜、おそらく自分が当初、思っていた以上の戦いを見せたのかもしれないが、“マネー”はRIZIN.14での那須川戦を疾風のごとく終わらせた」と紹介。「那須川は、第1ラウンドに3度ダウンをした後、試合を止めるタオルが自分のコーナーから投げ込まれると目に見えてうろたえていた。陣営に慰められている間、彼は涙を流していた。那須川は、メイウェザーを止める男かもしれないと本当に(ファンに)信じられていた」と、天心の号泣している様子を伝えた。 海外メディアのほとんどがこの試合を酷評。メイウェザーがインスタで明らかにしたことで話題となったファイトマネーの900万ドル(約9億9000万円)を茶化して報じていた。