年収「1000万円」を超える人はどれくらいいる? 副業をしなくても目指せるの?
年収1000万円は、数値として大きな節目となる金額です。しかし、多くの人にとっては、かなり高い目標となる数字でしょう。しかし、必ずしも本業のみで超える必要はありません。副収入も含めて、年収1000万円を超えられれば十分です。 とはいえ、副業も新たな勉強や努力が必要となるため、願わくは本業のみで到達したいと考える人もいるでしょう。そこで本記事では、年収1000万円を超える人の割合を紹介しつつ、副業をしなくても目指せる可能性について考えます。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
年収1000万円を超える人は5%程度
国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」の結果によると、日本人の給与所得者の平均年収は458万円です。正社員のみの平均年収は、約523万円となっています。年齢階層別にみると、もっとも年収が高くなるのは50代後半で、平均で546万円です。同年代の男性に限ってみると702万円となっており、700万円を超えています。 勤続年数別のデータでは、30~34年の勤続年数で平均年収はピークとなり、712万円となります。同勤続年数の男性に限ってみると789万円となっていて800万円に迫る結果でした。同調査で単に平均年収といった場合には、パートやアルバイトなども含まれます。 勤続年数が30年を超える人は正社員とみられるため、平均年収も比較的高くなっていると推定できます。ちなみに、業種別の平均年収をみると、「電気・ガス・熱供給・水道業」が747万円ともっとも多い結果となっています。 雇用形態や性別、年代、勤続年数、業種ごとの年収データをみても、平均で1000万円を超えるものはありません。こうした観点でみると、年収1000万円を副業なしで目指すのは簡単ではないといえるでしょう。 同調査結果によると、年収1000万円を超える人の割合は全体の5.4%となっています。平均年収が高い男性に限ってみても、男性全体のうち8.4%と1割にも満たない割合です。これらのデータは給与所得者を対象とした調査結果のため、いわゆる会社員としての収入のみで年収1000万円を超えるのは、やはり困難であるといえるでしょう。