【な、懐かしい~】メガバスのロッド『デストロイヤー』の歴史を振り返ってみる
1996年に登場し、4度のモデルチェンジを果たしているメガバスのフラッグシップロッド「デストロイヤー」。それぞれの時代において強烈な個性を放ちつつ登場し、バスロッドの常識の「破壊者」として活躍してきた歴史を持つ。2024年には最新シリーズに追加モデルが登場するが、まずはその前に各時代の「デストロイヤー」を掘り下げていこう。 【画像】メガバス《デストロイヤー》フェイズ1~5の写真ギャラリー
1996年 フェイズ1:破壊者の誕生
驚異的な感度を誇るブランクスとリールシートの接続システム「グラコンポ」、モデルによって異なる用途を想定し妥協なく選ばれるグリップデザイン、実釣テストで少しずつ切り詰めてゆき最適解を求めていった半端レングス……。 日本のそれまでのバスロッドとは一線を画し、当時の常識を文字通り「破壊」するかのように登場。2003年までの間にもマイナーチェンジを繰り返し、常に最良のバスロッドとしてあり続けた。 多くのモデルで、ウッド調のリールシートとEVAのストレートグリップの組み合わせが特徴。ブランクスの種類から記された文字の書体まで時代によって少しずつ異なるため、コレクターも多いとか。
2004年 フェイズ2:タックルオブ・ザ・イヤー殿堂入りの名竿も登場
先鋭化する時代を牽引するかのような変貌を遂げた2代目。ブランクスは初代の最後期に限定生産されたHi-10Xを採用し、高感度・高トルクを実現している。 スピニングモデルを中心にセパレートハンドルモデルが一気に増加。ベイトモデルでは今なお続くヘッドロッキングシステムが初めて導入されている。 フェイズ2もマイナーチェンジが行われており、なかでも「F4-66XTHPサイクロン」はタックルオブ・ザ・イヤーの殿堂入りを果たした、名竿中の名竿。 なお、フェイズ2の登場をきっかけにデストロイヤーシリーズに「フェイズ」という世代名が使われるようになっている。
2011年 フェイズ3:定番から個性派まで幅広い番手が揃う
デストロイヤー生誕15周年の節目に登場。新たに採用した高弾性カーボンによる2軸バイアス構造をベースとし、負荷のかかるバット部分には縦横対斜の4軸プレプリグで補強した「6軸コアプレックス製法」にて生み出されたブランクスが、デストロイヤーをさらなる高みへと押し上げた。 グリップ周りのデザインは全体期に細身となり、ロープロファイルリールが増える時代へと対応。ロッドとリールの一体感が非常に高まっている。 全体のデザインとしてはロゴまわりとエンドバランサーのみをゴールドカラーに配色し、全体的に引き締まったクールな配色となっている。 それまでの定番番手に加え、「クリフハンガー」や「アイガーノースフォール」といったベイトフィネスモデルがラインナップに加わったのもフェイズ3から。定番番手から個性的なモデルまで、幅広いラインナップでも知られている。 2013年には進化版としてデストロイヤーX7も登場。