安心してお正月を迎えるために 高齢者向けの「おせち料理」で気をつけたいNGポイント10選【管理栄養士解説】
【9】「なます」など酢の物の酸味に要注意
なますをはじめとした酢を使った料理は酸味によってむせやすくなります。 高齢者がたべるものは酸味を抑えましょう。酢にも種類がありますが、酸味は穀物酢より米酢のほうがまろやかです。出来たものに砂糖やだし汁を少し加えることで味がまろやかになるので、家族分から取り分けて調理することもできます。
【10】塩分が高い「おせち」は食べ過ぎてはいけない
おせち料理は正月中の保存食として作られているため、しょう油や塩・砂糖が多く使われた味の濃いものが多いため、手作りする場合は、できるだけ使う調味料の使用量を控えめにしましょう。 市販品の場合は、減塩タイプを利用する方法もあります。出来たものにさらに醬油やソースなどを利用することは控えましょう。好きな食材だけに偏らずに出来るだけいろんな食材の料理を食べるように意識しましょう。 *** 高齢者にとって普段食べ慣れないおせち料理は、誤嚥につながるリスクが高いともいえます。やわらかく仕上げた市販品のおせち料理も販売されているので、活用するのも手。お正月に高齢者と過ごす機会のあるかたは、いくつかのポイントを参考に安全に配慮しながらおせち料理を楽しんでほしいと思います。