中野・ギャラリー冬青で小林紀晴さん写真展 33年間の「旅の軌跡」を
写真家・小林紀晴(きせい)さんの個展「Asia Collection 1991-2024」が来年1月9日、中野の「ギャラリー冬青」(中野区中央5、TEL 03-3380-7123)で始まる。(中野経済新聞) 【写真】(関連フォト)「ギャラリー冬青」外観 小林さんは1968(昭和42)年、長野県生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。新聞社にカメラマンとして入社し、1991(平成3)年に独立。アジアを旅して作品を制作。2000(平成12)年から2002(平成14)年まで米ニューヨークに滞在。近年は自らの故郷である諏訪地域でも作品制作を行っている。近著は「kemonomichi」「愛のかたち」「ニッポンの奇祭」「見知らぬ記憶」「東京『水流』地形散歩」「まばゆい残像」「孵(ふ)化する夜の啼(な)き声」などで、最新写真集は日本各地の冬山の光景を撮影した「深い沈黙」(2021年)がある。1997(平成9)年に「DAYS ASIA」で日本写真協会新人賞、2013(平成25)年に「遠くから来た舟」で第22回林忠彦賞受賞。現在、東京工芸大学芸術学部写真学科教授も務める。 写真展開催に際し、小林さんは「東南アジアを中心とした国々へ撮影のために旅立ったのは1991年、23歳のときだった。ファインダー越しに、「遠い風景」を常に求めていた。それから33年ほどの時間がたったが、その思いは変わらず、現在に至るまで旅を繰り返している。アジアのいくつかの風景や街並みは大きく様変わりした。完全に消滅したものもある。ずっとフィルムで撮影し、暗室でプリントしてきた。一方でこの個展に合わせ、デジタルカメラで撮影したデータをネガ変換し、自らプリントすることを試みた。言ってみれば、今回のコレクション展は今日までの、プリントにおける旅の軌跡」とコメントを寄せている。 開催時間は11時~19時。日曜・月曜・祝日定休。観覧無料。1月25日まで。1月11日・18日の16時からトークイベントを予定する。要予約。
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