海を渡ったレスキュー隊員「日本の救助技術を持ち帰りたい」フィジーから大阪で訓練に励む 被災地の厳しい現実も学んだ2か月間に密着
隊員から母親の顔に 母国に残した娘とのひと時
午後6時、訓練を終えたシモンズさんは、まっすぐ宿舎のホテルに戻ります。夕食はいつもコンビニで調達します。 (シモンズ・ヴィニアナさん)「これはお米のグラタンですね」 バラエティ豊かな日本のご飯ものにはまっています。 (シモンズ・ヴィニアナさん)「米が大好きなんです。フィジーでは米にココナッツミルクをかけて食べたりします」 まっすぐホテルに戻るわけは…ひとり娘、ミシェルさんとのビデオ通話です。時差があるため、フィジーは午後9時半を回ったところ。ちょっと眠そうです。ビデオ通話では学校であったことなどを話します。 (ミシェルさん)「日本はどう?」 (シモンズ・ヴィニアナさん)「いい感じよ」 訓練に励む隊員から母親に戻るひと時です。
訓練の全日程が終了 「この経験を国の同僚にも伝えたい」
そして、いよいよ研修の最終日。2か月の訓練の成果を披露します。 (シモンズ・ヴィニアナさん)「1・2・3。カラビナよし!安全環よし!」 シモンズさん。手間取っていたカラビナの取り付けもスムーズです。9人全員が手際よく任務をこなし、すべての行程を修了しました。 (シモンズ・ヴィニアナさん)「自信を持って言えることは、この2か月で多くの技術を学び、新しい経験ができたことです。国に帰ったら、この経験を同僚にも伝えたいです。もう少し日本にいたいですが、家族が待っていますから」 (2024年11月19日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『特集』より)