芸能界の年の差婚、好感度は低くても非難されないのはなぜ?「好感と批判の境界線」
祝福される年の差婚が増えている。 「今年1月、堂本剛さんと百田夏菜子さんという現役アイドル同士の結婚発表は大いに世間を驚かせました。15歳の差がある2人ですが、ファン同士も祝福し、好感度の高い夫婦となっています。5月に結婚を発表した高橋一生さん、飯豊まりえさんの共演婚も祝福の声が多かった。一方で昨年、ハライチの岩井勇気さんが18歳年下のタレント・奥森皐月さんとの結婚を発表したときは批判的な声が多かったですね」(スポーツ紙記者) 【写真】16歳で結婚、世間を震撼させた衝撃の「お騒がせカップル」 同じ年の差カップルでも好感を持たれる、持たれない理由はどこにあるのだろうか。芸能評論家の宝泉薫さんは、 「もともとのイメージ、好感度が重要」とした上で「見た目がしっくりくるかどうか」がポイントだという。
おやじっぽさが出ると「いやらしい」
「堂本さん、高橋さん共に見た目に少年っぽさがあり、どちらもお相手と並んだときにしっくりくるんですよね。 ハライチの岩井さんの場合はお相手の年齢が19歳(当時)ということもあって『オジさんが若い女に手を出した』感が強く出てしまった。堂本さんと同じ旧ジャニーズでも、おやじっぽさが色濃く出てしまったのがTOKIOの城島茂さんですね。キャラ的にいやらしい感じに映ってしまう」 ライターの成田全さんも、女性側の年齢が10代の元夫婦に衝撃を受けたという。 「高橋ジョージさんと三船美佳さんの24歳差にも驚きだったのですが、当時の法律で女性が結婚できる年齢である16歳の誕生日を迎えた三船さんとの結婚だったので“ということは、その前から関係が?”と驚きました」 三船は高橋からの長年にわたるモラハラを訴え離婚調停に挑み、協議離婚で決着をみた。一方、高橋は三船による離婚の申し立てを「青天の霹靂ですよ」と表現。年齢差と同じく温度差が大きいカップルだったようだ。
大事な“パワーバランス”
前出の宝泉さんは、「関心外」の年の差カップルについても言及する。 「先日、妊娠を公表した山本圭壱さん・西野未姫さんの31歳差夫婦ですが、2人とも初めからイメージ、好感度は高くない。けれど非難されないのは世間からの『関心外』なんですよね。お互いにヨゴレのイメージが強いから似た者同士がくっついた、という」 また、非難されにくい年の差婚の特徴として結婚歴をあげる。 「やはり31歳下女性と結婚した声優の山寺宏一さんは、もう女好きなイメージ。木村祐一さんなど何回も結婚と離婚を繰り返す人は、回を重ねるごとに無風になっていく。石田純一さんと東尾理子さんもそうですね。見た目がしっくりくる上に理子さんの父親の東尾修さんと石田さんの顔が似ているし、父親の不倫を子どものころから見てきたからそういったものも受け入れているイメージがあります」(宝泉さん) 男性側が年上のカップルに比べて女性側が年上のカップルは少ない。その理由を宝泉さんは、 「磯野貴理子さんや熊谷真実さんは相手の男性が子どもを欲しがったのが離婚のきっかけとか。小柳ルミ子さんと大澄賢也さんも見た目はしっくりきていたものの、男性側がだんだん成長して途中からどうにもならなくなったんでしょうね」 と、パワーバランスが崩れるとうまくいかなくなるという。前出の成田さんは、バランスをうまくとっている女性が年上の夫婦として、ものまね芸人のMr.シャチホコ・みはる夫婦をあげる。 「年齢差23歳、女性が年上という芸能界でも珍しいカップルです。結婚後、芸人で食えるようになるため1年間、ものまねに集中したい、無理なら就職すると退路を断ったMr.シャチホコさんをバックアップし、和田アキ子さんのものまねで見事ブレイクしました。お互いを褒め、ものまねについて話し合うなどいい関係なんだなと感じます」