是枝裕和監督でリメイク『阿修羅のごとく』が完成、次女・尾野真千子「最高の作品と胸張って言える」
Netflixシリーズ『阿修羅のごとく』の完成報告会が2日、都内のホテルで行われ、4姉妹を演じた宮沢りえ、尾野真千子、蒼井優、広瀬すずが顔をそろえた。 是枝裕和監督でリメイク『阿修羅のごとく』が完成、次女・尾野真千子「最高の作品と胸張って言える」 1979~80年にNHKで放送された向田邦子さん脚本のドラマシリーズをリメイク。「日本のホームドラマの頂点だと思っていて、いつかこの作品をその時代の一番の女優たちと撮ってみたいという思いがあった」という是枝裕和監督が脚色、編集も兼ねて令和によみがえらせた。
父親に愛人と子供がいることが分かり解決策を探ろうと集まった4姉妹が、騒動の過程でそれぞれが抱える葛藤や秘密が明らかになっていく人間模様が描かれる。長女・綱子役の宮沢は、「撮影で4カ月、濃厚な時間を過ごし作品になったものをお届けできるのが楽しみ」と期待に胸を膨らませた。 次女・巻子役の尾野は、「自分で言うのもなんですが、最高の作品と胸を張って言える」と自信たっぷり。三女・滝子役の蒼井は、「撮影がずっと続けばいいと思うくらい楽しかったので、全部を見てしまうのは寂しい。最終話は、配信と同時に受け入れようと思っています」と告白。対する四女・咲子役の広瀬は、「私は一気に(全話を)見ました。いとおしくて宝物の作品になりました」と胸を張った。
是枝監督は欠席したが、ビデオメッセージを寄せ「会場の4人を見ていただければ、現場がどうだったのかはすぐに分かるんじゃないかと思います。宮沢さんと尾野さんだけだと収拾がつかず、なかなか本番に入れないという状況があった」と暴露すると全員が大爆笑。続けて「それを蒼井さんがうまくまとめていただく感じですかね。すずがいろいろな意味で一番しっかりしていたと思います」と語ると、広瀬が思わずガッツポーズで喜びを表した。 宮沢は苦笑しつつ、「本番中以外は、ずっとしゃべっていましたね。助監督さんが優しい方で終わるまでずっと待っていてくれました」と降参状態。一方の尾野は、「多々間違いがあるかと。すずが一番しっかりしているって…」と不満げ。広瀬が「尾野さんは4カ月間ずっと、自分が末っ子だと言っていました」とさらに暴露を重ねると、尾野が「いらんこと言わんでええ」とツッコむなど仲の良さを感じさせるやり取りを繰り広げた。