隠れキリシタン資料移設 七尾・本行寺、復旧の本堂に
キリシタン大名の高山右近が身を寄せたと伝わる七尾市小島町の法華宗本行寺で16日までに、隠れキリシタンの資料コーナーが本堂に設けられた。もともと資料を公開していた寺の茶室「きく亭」が能登半島地震で全壊したため、応急的に移した。 寺は被災した本堂の改修がほぼ完了した。旅行会社などから隠れキリシタンにまつわる資料を見学したいという要望が多くなり、右近が所有していたとされる短刀や、右近が記した書状など、無事だった資料10点ほどを本堂で再び公開することにした。 寺には今月、カトリック団体など5組のツアー客が訪れる予定で、小崎学円住職(84)は「旅行客の受け入れも再開した。ぜひ見に来てほしい」と話した。