予算案の賛否、「教育無償化」実現次第 対自民、国民民主と共闘も―維新・前原共同代表【解説委員室から】
◆野党共闘で企業・団体献金の禁止を ―企業・団体献金の禁止を強く求めているが、予算案の賛否に影響あるか? ▽これは結論を出す期限が3月末なので、衆院で予算案の賛否を決める2月とは時期がずれている。企業・団体献金の禁止は自民党そのものを解体する話になる。企業・団体献金がなければ、自民党は選挙を戦えない。そこまで野党は共闘することが大事だと思う。共産党から立憲民主党まで、全野党が企業・団体献金禁止で固まれば、衆院は法案が通る。参院で否決されたら、内閣不信任決議案を出せばいい。予算案の賛否とは違うレベルの話になる。 ―参院選の1人区では、野党候補の予備選を進めるのか。維新にあまりメリットがないのでは? ▽吉村代表の肝煎りで予備選を呼び掛けて、立憲の野田佳彦代表が応じ、自分たちでも考えると言っているので提案を待っている。そのこころは、1人区は「1対1」に持ち込んだ方がいいし、自公の議席を減らすためには、1人区での勝負が大きい。その時に、われわれにとって損か得かではなく、野党が1人区が協力できる態勢、大義を持って戦えることが大事だと吉村代表は言っている。維新にとっての損得では判断していない。 ―維新はどこから候補を出すか? ▽関西が中心になる、われわれもそこは考える。 ◆吉村代表を徹頭徹尾支える ―2人共同代表制で、吉村氏の国政関与は難しいのでは? ▽そんなことはない。グループLINEも何層もあり、二人で話す時は電話か直接会う。幹事長との三人のLINE、政調会長や総務会長が入るLINEもある。意思疎通は密接にしたいと思う。私は吉村さんを徹頭徹尾支える。代表は吉村さんであり、選挙で選ばれたのは彼だから。彼が知事で、国政には関与していないと言っても、日本維新の会の代表は吉村さん。私は国会議員団の代表という立場だ。もちろん国会議員のやることには責任を持つ立場だが、私はあくまでもナンバー2。何か決めるにしても、最終的には吉村さんに判断を仰ぐということでやっている。 ―政治決断を急ぐ場合、前原さんに任されているか? ▽逆だ。私が必ず電話して、判断を求める。 ―意見が合わないときは? ▽吉村さんの意見が通ることになる。幸い今まで、齟齬は1回もない。補正予算案の賛否、与党との協議体をつくることなどについても全く2人の意見に齟齬があったことは1回もない。仮に齟齬があれば、吉村さんの考えに従う。徹頭徹尾支えるというのはそういうことです。