輸入EV登録、6年連続最高更新…伸長した車種は?
日本自動車輸入組合(JAIA)が9日発表した2024年の外国メーカー車の輸入車新規登録台数によると、電気自動車(EV)が前年比5・7%増の2万4198台となり、6年連続で過去最高を更新した。外国メーカー車全体に占めるEVのシェアは同1・5ポイント増の10・7%となった。JAIAはEVについて「暦年として初めてシェア10%を超えた。EVの存在感は高まっている」とみる。 EVではBMWミニや、ボルボの小型スポーツ多目的車(SUV)「EX30」が伸長。幅広いラインアップを展開するメルセデス・ベンツやBMWも堅調に推移した。中国・比亜迪(BYD)は同57・7%増の2383台で、24年6月発売のセダン「シール」が純増となった。 12月単月のEV登録台数は前年同月比0・3%増の2966台で、外国メーカー車に占めるシェアは同1・6ポイント増の12・6%。同シェアは6月以降、7カ月連続で10%を超える結果となった。 EV以外を含む24年の外国メーカー車の総計は、前年比8・5%減の22万7202台で2年ぶりに減少。年前半は紅海での船舶攻撃による輸送問題、後半は一部ブランドのモデルチェンジの端境期に伴う影響を受けた。 乗用車の価格帯別では1000万円以上が同5・8%増の3万9614台となった。特に2000万円以上は7月以降好調に推移。暦年最高台数を更新したフェラーリ、ランボルギーニ、アストンマーティンが寄与した。 一方400万円以上1000万円未満は同2・2%減の13万8629台で4年ぶりに減少した。フォルクスワーゲンはモデルチェンジの影響で受注が積み上がるも供給が追い付かない状況にあった。25年は1月に小型車の新型「ゴルフ」の出荷を予定する。新型モデルがそろい、その後の供給も潤沢になると見込む。 ブランド別ではメルセデス・ベンツが10年連続で首位を維持。SUV「GLC」や「Gクラス」、中核モデルの「Eクラス」などが堅調だった。12月単月のEV以外を含む外国メーカー車の総計は、前年同月比13・0%減の2万3483台となり、モデルの端境期が影響した。