チョンウ“ドンジュ”が、車で轢いたぺ・ヒョンソン“少年”が持っていた小説を無断で出版<奇跡の兄弟>
チョンウ主演の韓国ドラマ「奇跡の兄弟」が映像配信サービス「Lemino」にて独占配信中。第1話では、ドンジュ(チョンウ)が少年(ぺ・ヒョンソン)を車で轢いてしまうという、衝撃的な展開から幕を開ける。謎が散りばめられた第1話を考察と共に振り返る(以下、ネタバレを含みます)。 【写真】チョンウ“ドンジュ”が車で轢いた少年のカバンから小説を抜き取る ■初回からドンジュが起こす大胆な行動に、手に汗を握る展開 同ドラマは、借金まみれの作家志望のドンジュが、車で轢いてしまった相手・カンサン(ぺ・ヒョンソン)が持っていた小説の原稿を盗み、自分が書いたかのように出版したことから、その小説と同様の事件に見舞われるヒューマンミステリー。 第1話は、少年が数人の男たちに追われているところからスタート。冒頭にも関わらずスリリングな展開に引き込まれ、細い路地を走る少年の行方を見守っていると、突然彼の背負っていたリュックが光り、その瞬間に姿を消すという不思議な現象が起きる。 そして少年は瞬間移動した先で車に轢かれてしまう。車の運転手はドンジュという男性。すぐに少年を病院へ運ぶが意識は戻らず心肺停止の状態に。もうダメかと思ったその瞬間、再び心臓が動き始め、奇跡的に少年は命をとりとめた。 場面は15時間前へと飛び、問題を起こした自分の母親と警察で言い合いになるドンジュの姿が映し出される。自分が乗った車が少年とぶつかる前の出来事だ。短いシーンだが、母親とのやり取りや警察と繰り広げる言動などからドンジュが崖っぷちの人生を送っていることがわかる。 少年が生きていることにホッとしたドンジュは、事故直後に回収していた少年のリュックを部屋に持ち帰り中身を確認。すると中には原稿のようなものが。タイトルは「神は死んだ」。ネットで検索するもヒットしないことから作者不明の小説であることを知る。そしてこの小説を読み、引き込まれたドンジュは、自分が書いたことにして出版社に持ち込むという大胆な行動に出る。 実は作家志望だったドンジュ。この小説がヒットすれば借金を返せるかもしれないという僅かな希望を抱いたのだ。 ■不思議な行動をとる少年や、殺人事件発生で怪しくなる雲行き ドンジュが原稿を持って行く出版社の社長イ・ミョンソク(イ・ギウ)は、ドンジュの書いた小説では大韓文学賞に当選するのは無理だと今まで原稿を突き返していた。ところが、今回の「神は死んだ」を読んだミョンソクは、すぐさま出版を決断。 一方、ドンジュとは全く関係のないところで、とある殺人事件が起きる。その犯人が書店でドンジュの小説を手に取るカットが映し出される。これは何かの伏線であることは間違いないが、今のところ犯人も被害者も一体誰なのか視聴者にはわからない。クライムミステリー好きがどハマりしそうな展開に期待が高まる。 そしてあっという間に1話のクライマックスへ。車に轢かれた少年は無事に意識を取り戻す。しかし、意識を取り戻すや否や、別の病室にいた老婆の寿命が残りわずかなことを彼女の身内に伝えるという不思議な行動をとるのだった。 ■謎が散りばめられた第1話 冒頭の事故のシーンから非現実的なことが起こっていることがわかる。果たして少年は超能力の持ち主なのか。それはどういう“能力”なのか。殺人事件のシーンの人物は一体誰なのか。もしも少年が記憶を取り戻したらドンジュは小説のことをどう説明するのか。全く予想のつかない展開が続く同ドラマ。そして「奇跡の兄弟」というタイトルからは、「兄弟」がキーワードになると予想されるが、一体どのような兄弟なのか。非日常の超常現象展開と、ミステリー展開が併走していきそうな2話以降の展開に期待が膨らむ。 ◆文/奥村百恵
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