鈴木保奈美インタビュー 〝難しいけど楽しい〟BSテレ東「あの本、読みました?」では女優の観察眼で一味違うMCに
鈴木保奈美インタビュー(下) 女優の鈴木保奈美(57)に、新たな魅力が湧き出ている。進化し続ける彼女を直撃した。 【写真】豪華なジュエリーと大きく肩を露出したドレスを身にまとった鈴木保奈美 現在放送中の読書エンターテインメント番組「あの本、読みました?」(BSテレ東)ではインタビューに挑戦している。 「いやぁ、難しいですね。好きな作家さんが相手だと、『この作品のここが好きです』みたいなことを言いたくなるのですが、それよりも相手の言いたいことをちゃんとうかがえるようになることが大切なのですよね」 そこには「話を聞くことと言いたいことのせめぎ合いがある」という。 「ゲストの作家さんや出版社の方、書店員さんが結構個性的でお話が面白いんです。『この人はこういう人なんだなぁ』というのが見えてくると、より楽しいですね。例えば、『こういう靴を履いているのか。だったら、こういう趣味なのかな』とか」 女優ならではの観察眼があるからこそ、一味違ったインタビューができるところもあるだろう。 20代は「東京ラブストーリー」をはじめ、トレンディードラマで活躍していたが、子育てを経て復帰してからは、舞台作品にも精力的に出演している。女優として年を重ねることは、どのように考えているのだろうか。 「年を取ることは当たり前のことなので、嫌だとか、年を取りたくないとは思っていないです。ただ、私たちの職業に限って言えば、年を取るごとにできる役が減っていくので仕事としては悔しいです」と本音も。 10、20年後にはおばあさん役が来るかもしれないが、「おばあさん役だからいい、悪いはなく、その年齢なりの表現はちゃんとしたいし、それはそれで楽しみです」と前向き。根っからの女優なのだ。 そんな女優の仕事を愛する彼女が、7月5日から三越劇場(東京都中央区)で公演される舞台「逃奔政走(とうほんせいそう)―噓つきは政治家のはじまり?―」に主演する。それこそ今の彼女だからこそぴったりの女性県知事役だ。どんな舞台になるのだろうか、楽しみだ。 ◇
舞台「逃奔政走―噓つきは政治家のはじまり?―」の詳細は公式HP(https://www.touhonseisou.jp/)。子供文化芸術活動支援事業で、子供は無料、同行の大人は半額で楽しめる席もある(東京公演のみ)。 (加藤弓子)