日米共同統合演習 「U-125A」による離着陸 五島・福江空港で初の訓練
自衛隊と米軍による共同統合演習「キーン・ソード25」(23日~11月1日)の一環で、長崎県五島市の福江空港で25日、航空自衛隊の救難機「U-125A」による離着陸訓練があった。防衛省によると、同空港が同演習で使用されるのは初めて。同日の演習に米軍は参加していないという。 同演習は1985年度に始まった。今回は隔年で実施される実動演習として、自衛隊約3万3千人、米軍約1万2千人などが参加。水陸両用作戦、空挺作戦、対艦戦闘など訓練がある。同空港での訓練は同日だけで、県内ではほかに長崎空港(大村市)などでも実施する。 午前10時、空自芦屋基地(福岡県)から1機が着陸。駐機場で乗組員や待ち構えた整備員ら約30人が点検などをし、同11時半頃、離陸した。 福江空港は今年4月、緊急事態対応のため平常時から自衛隊が演習などで利用する「特定利用空港」として指定されたが、今回の演習について防衛省は指定に基づくものではないとしている。 演習に先立ち、県平和運動センター(米村豊議長)は17日、「有事の際には真っ先に攻撃対象となり得るため、住民を危険にさらす」として五島市に要請書を提出。指定撤回や演習時の市民への詳細な情報提供を国に要請するよう求めた。